「News Today」と書かれたパネル(ホント手作りですね)には、サンスポとニッカンの1面が張り付けてあります。「きょうの紙面はこうですよ!買ってください」というアプローチでしょう。最近は東京や大阪、福岡でもキオスクにスポーツ紙の1/2面が張り出されているのをよく見ますが、私の地元では初めて見かけました。
今朝は押切もえと巨人野間口の熱愛とゴルフ今田の記事。
読み比べをさせる意図もあるのでしょうか?
読み比べをさせる意図もあるのでしょうか?
サラリーマン族の生活様式も変わりました。これまでは毎朝キオスクでたばこ、缶コーヒー、新聞の3点セットを頼まなくてもキオスクのおばちゃんが用意してくれる(買わないと叱られるような)時期もありました。
最近ではPOSシステムが導入され料金の計算はもとより商品の在庫管理も容易な時代となりました。キオスクのおばちゃん(中には年収1千万プレーヤーもいた)の職人技の対面販売は姿をここ数年だいぶ少なくなってきましたが、来店客に一声かけてもう一品売るーというプッシュ型の販売によって、スポーツ紙などの売り上げも支えられていたのでしょう。
数字的な裏付けはありませんが、この10年間でスポーツ紙の発行部数は約22%落ち込んでいます(1997年6,502,092部、2007年5,065,535部)。そもそも新聞は…という問題もありますが、理由の一つにキオスクの減少(コンビニ化)も要因のひとつに挙げられると思います。インターネットの普及でデータものやイエローページものがスポーツ紙や週刊誌ではなくともネットで発信されたことが一番の要因でしょうすが、スポーツ紙を売ってくれたキオスクのおばちゃんの職人技によって部数が支えられていたのだなぁと感じています。
いまの時代はキオスクのおばちゃんのような販売方法は受け入れられはずがないと、店頭へ掲示して購入者を待つプル型の営業へと小売業全体がシフトしているのですが、果たして・・・
この数字、スポーツ紙と言えども“宅配頼み”であることが分かりますし、“宅配の発達”の裏返しで“即売ビジネスの貧困”と言えないでしょうかね。公共交通機関での通勤者の比率が世界一の日本で、素直には理解できない現象のように思いますが。
これ、印刷新聞大好きのコメントでした。
即売が減って宅配が増えたのであればおっしゃるとおりですが、この辺の連鎖はないと思っています。
ヤクルト商法と一緒で、本当はスポーツ紙を読まなければならない理由もないのに、少ない小遣いの中から習慣的に買ってしまう。プッシュ型コミュニケーションが(団塊世代を中心に)そこには存在していたのではないかと思っています。スポーツ紙の売上は売り手(キオスクのおばちゃん)の加減によるものだと(買い手世代も変化しますからね)。しかし、いまは社会全体が「心地よい馴れ馴れしさ」を嫌い、駅売りもプル型になってしまうと余計に売れなくなるのでは…ということをお伝えしたかったのです。