新聞配達中に盗み 終了後、岩沼所逮捕 容疑者「残り配らせて」
岩沼署は20日、新聞配達中に顧客の乗用車から財布を盗んだとして、盗みの疑いで新聞配達員でトラック運転手(30歳)を逮捕した。
調べでは、容疑者は20日午前4時ごろ、岩沼市中央4丁目の会社員男性宅の駐車場で、鍵がかかっていなかった乗用車から現金数千円が入った財布を盗んだ疑い。男性は以前にも乗用車から物を盗まれており、見張っていたところ、同容疑者の犯行現場を見つけ、取り押さえた。同容疑者は「申し訳ない」と認め、「残りの新聞を配達させてほしい」と頼み込んだ。配達を終えてから現場に戻り、午前7時頃、岩沼署に引き渡された。
この記事で感じることは、車上荒らしという窃盗事件にしては(許される行為ではないが)、紙面での取り上げ方が同レベルの事件より扱いが大きい。しかし、読んでみると容疑者の「読者に新聞を届ける使命感」をにじませてあるように感じる。これも「己の業界の恥部は隠す」という新聞社批判への対応策か…?
昨年、新聞販売従業員による「奈良幼児誘拐殺人事件」以降も新聞販売従業員の不祥事が相次ぎ、同レベルの事件よりも大きく扱われるケースが多い。ただし、掲載するのは他新聞社の販売店ネタであって、自らが取引をする販売店の問題は覆い隠す向きがほとんどだ。新聞紙面の問題と販売側の問題は、読者からすると重なって映るものだ。早急な信頼回復に努めなければならないと思っている。
新聞販売店従業員に対する『教育』も新聞社が積極的に行わなければ、従業員レベルの改善も図られないだろう。家業を継ぐ次世代店主もがんばっているが、優秀な人材が「新聞販売店に就職したい」と願い出るケースは皆無だ。新聞社の販売店政策に「労働条件の向上」(最低限労基法は守らせよう)もあるのだろうが、「従業員への教育」にも積極的に取り組むべきだ。まずその前に「景品付販売」や「押し紙」などの取引関係を改善しなければならないのだが…。
販売店の個人情報管理も重要です!
日本の新聞販売店の多くが専売制を敷いているので、その新聞社(紙面)と販売店(販売)が一心同体になって行かなくてはダメだと感じています。新聞社の場合はメーカーが主でディーラーは従の関係だから、それぞれの新聞を平等に(これまでは部数のみの競争ですが)読者に提供できる。合配店だとそれぞれの新聞社担当員の寝技で販売店従業員が読者操作をする可能性も出てくるわけです。まず根本的な問題をただしていかないと―日々感じています。これからもよろしくお願いします。
それでは、どーすればいいんでしょうかねー。具体策ないですかー。みんなでその具体策まずはやってみましょうよー。
私の理屈だともっと販売店の労働条件を引き上げないと教育すべき人材すら集まらない。余計(過剰な拡材)な経費に回すより、もっと地域から信頼され人気を持つような従業員(新聞社の顔)を確保していった方がこれからの時代は勝ち残れると思います。