週刊ダイヤモンドが展開する情報サイト「ダイヤモンドオンライン」に、野口悠紀雄氏(早稲田大大学院教授)の「 野口悠紀雄が探るーデジタル『超』けもの道」というコラムをがあります。今回(21日付)は、「インターネット上の『新聞』の読み方」という寄稿が掲載されています。
新聞社が展開するウェブサイトの活用術や今後のビジネスモデルについて言及しているのですが、最近のダイヤモンドオンラインは「新聞没落」(週刊ダイヤモンド2007.9.22)以降、新聞界の再編を煽りたいのでしょうか…、河内孝氏や山口一弥氏らのコラムを組んで問題提起をしています。
野口氏は新聞に求められる役割は何か?新聞業界が問われている根本的な問題として2点あげています。
第1は、「新聞に求められる役割は何か?」ということである。もちろん、この問題はこれまでもあったものだが、ニュース配信において新聞が圧倒的な力を持っていたので、真剣に考えられることはなかった。テレビが登場したとき、新聞の領域が侵されるのではないかと考えた人が多かったが、結局そうしたことにはならず、新聞は生きながらえた。それは、テレビと新聞の性質が異なるものだからだろう。両者は、適切な役割分担を実現することができたのだ。しかし、いま生じつつあることは、新聞の本質的な役割にかかわるものである。
第2は、「紙であれウェブであれ、情報提供サービスはいかにしてビジネスモデルを確立できるか」ということである。もちろん、これは新聞に限った問題ではない。
本日発信のものは序章のような内容ですが、次回4月28日に配信予定のコラムは注目したいと思います。
ダイヤモンドオンラインで山口一弥(前コロンビア・ビジネス・スクール通信情報研究所客員研究員)が、今後注目されるメディアの動きをこう述べていますね。
(1)フジ・サンケイグループの持ち株会社(特に産経新聞の動向)
(2)TBSの持ち株会社提案の際の楽天の動向
(3)朝日新聞社のオーナー株問題
(4)読売新聞、朝日新聞、日経新聞の提携
(5)NHKの国際放送とネット送信
(6)2010年のNTT見直し
(7)2011年の地上波デジタル完全移行と地方局問題
(8)出版流通の再編
(9)スポーツ新聞、夕刊紙の急速な衰退
メモまでに。