
斎藤茂男−ジャーナリズムの可能性−
著者 内橋克人・筑紫哲也・原寿雄(共同通信社)2,000円
日本のジャーナリズムと若手記者の育成に寄与した斎藤茂男さんが亡くなったのは1999年5月28日。享年71歳だった。
共同通信の記者時代から事件の本質を追及する視点に冴え、取材現場から数々の問題点を取り正した。労働組合にも深く関わり委員長に就任、「お任せ組合員と請け負い執行部は返上しよう」と職場での議論に時間を費やした。また、ジャーナリスト会議でも活躍する傍らで、「斎藤学校」と称された職場の若い記者たちの相談相手として、骨身を惜しまず語り合ったという。
晩年は主に地下鉄サリン事件、オウム真理教に関連した報道番組(TBS)などに出演し、TBSの「放送と人権特別委員会」委員にも就任した。
斎藤さんの人柄が綴られたこの書には著者の3人以外にも多くの方が出筆している。瀬戸内寂聴さん、吉永春子さん、鎌田慧さん、横川和夫さん、樋口恵子さん、岩切信さん、落合恵子さん、村上雅通さん、魚住昭さん、江川紹子さん、小林武さんなど。
味のある気骨なジャーナリストの背中は偉大だとあらためて思わされる。
この本は読んだ事がありません。
是非図書館で探してみようと思います。
ありがとうございます。
脳タリンなので、こっち系の本はダンボール20箱分はあるので、アナログチックに思い出しながら残してます。
今月末の東京でお会いしましょう。朝まで飲ま飲まネ!