記者クラブ―市民とともに歩む 記者クラブを目指して―
著者 現代ジャーナリズム研究会(柏書房)1,030円
現在、週刊金曜日編集長の北村肇氏が新聞労連委員長の時に新聞労働者との共同作業で書き記した1冊。
記者クラブは新聞や放送の各記者が、国会、県庁、市役所、警察や裁判所、大手電力会社などに一室を設け、広報から発表されたものを原稿に仕上げるセクション。記者クラブの既得権なのか部屋の賃貸料は払われていないところが多く、各紙の記者の机なども貸与されているところもあるという。
新聞人は「取材しやすい」「官僚や役人の動向をチェックする」と主張するが、本来の取材活動よりも『権力のリーク』をそのまま記事にして役人のお先棒を担ぐ横並びの報道が、記者クラブにはあると思わざるを得ない。記者クラブを廃止した鎌倉市などに対して、「情報隠蔽の恐れ」などと取り上げる向きもあるが、何も発表ジャーナリズムを読者が望んでいるわけではない。
また、記者クラブには誰でも入ることは許されない。新聞協会に加盟するなどの『身元』が明らかではない記者は出入りできないことを考えると、やはり既得権を守る親睦団体というイメージにしか受け取れない。
時風を評論できるお頭もないので、これまで新聞社の皆さまと議論できるようにと買いあさった新聞業界関連の書籍を整理しようと始めたブログです。
販売問題についても前向きな思考で書き込んで行きたいと思ってます。
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