
新聞広告読本
著者 朝日新聞社広告局編(朝日新聞社)1,750円
1991年に発行された新聞広告の流れが、フローチャートにまとめられたという印象を持った1冊。今だけ委員長はジャーナリズムの話より、販売の実態と広告の実情にはじめに関心を持ったため、広告に関する書籍が多い。
電通の掌に実は新聞も含めたメディアが乗っかっている。だから電通のいわば言いなりになってしまう。広告業界の発展が生み出したものは、日本の大量消費型生活となる。無駄が金を生むシステムになってしまった日本。
この書で「新聞の広告だから信頼を受けている」という記述があるが、もうすでにその化けの皮は剥がされた。水増し部数のからくりを指摘するブログジャーナリストも増えているなかで、新聞は何を持って国民から信頼を得ようとするのか?
新聞の広告収入が年々下がっている。原因はネット広告にその大半を奪われているからだが、広告主が紙媒体を活用しなくなったのではなくて、広告代理店が予算の振り分けを変えているということを新聞経営者は気づいていないのだろう。