21世紀のマスコミ「広告」−広告は市民とマスコミの敵か味方か−
著者 桂敬一・服部孝章・須藤春夫・伊藤洋子(大月書店)2,310円
「21世紀のマスコミ」(全5巻)シリーズの中で、一番読み応えがあった1冊。高度消費社会において「無駄が金を創り出すシステム」に広告は加担しているのかを追及している。
新聞には欠かせなくなった折り込みチラシ広告によって、新聞販売店の経営が成り立っていることにも言及している。広告の社会性、表現力と多岐にわたる解説でまとめられているが、ネット広告(バナー広告)についても触れているが、ここまでネットビジネスが普及しようとは筆者も予想できなかったのだろう。