三重県で朝日新聞の販売店所長らが従業員(16歳)を監禁し、暴行を加えて全治1週間の怪我を負わせたという事件が起こりました。このところ、新聞販売店の従業員の不祥事が相次いでいますが・・・ひどすぎます。
販売店と発行本社の間には「契約書」(片務契約とよく言われますが)があって、風紀を乱さないようにとか秩序を守って―などの当たり前の項目があるのですが、契約時にその人物(所長は新聞社と契約を結ぶ事業主ですから)のチェックしきれないのでしょうか?
朝日新聞名古屋本社販売部は「朝日新聞の販売をお願いしている専売店でこうした事件が起こったことは、当社としても誠に遺憾です」とコメントしていますが、新聞社と契約書を取り交わした事業主はいわば新聞社が太鼓判を押した人物であるわけですから「遺憾です」では済まないと思うのですが…。
「J−READ」(株式会社ビデオリサーチ)という全国新聞総合調査の報告書(調査対象は満15歳から69歳の男女個人)によれば、「新聞販売店の対応やサービスで購読する新聞を決めることがある」という問いに対して、「決める」と答えた方が20.0%、「決めない」と答えた方が41.3%、「どちらとも言えない」が24.3%。販売店の対応によって購読する新聞を決めることは2割程度という調査内容ですが、 “心ない”販売店従業員の対応であったり、旧態依然のオマケ付販売を繰り返してきたことが、新聞を読まない無購読者を増やした一つの要因でもあると思います。
本気で販売店改革をしなければ…持たないですよ。マスコミから個メディアへと対応をしていかなくちゃいけない時に、販売店へのイメージが批判から否定へ、そして不信から無関心へと悪化していくだけです。
無購読者を増やした要因だまじめに新聞販売業を営んでいらっしゃる方々にはホント迷惑な話です。