2007年07月21日

悪質な新聞契約 ターゲットは高齢者に

 77日に大阪市内の弁護士会館で開催された「新聞契約トラブル110番」の相談件数・内容の集約が届きました。
 
事前にニュースリリースをしたにもかかわらず、報じたメディアは毎日新聞と読売テレビのみでしたが、36件の相談が寄せられました。特徴としては60歳代以上(約半数の18件)の高齢者がトラブルに見舞われており、60代の高齢者に21年間も契約させるケースもありました。問題点としては、書面の不交付が11件、不適格者(高齢者)契約が10件、契約拒否者への勧誘が10件。その他「強引」「法外な長期契約」があがっています。新聞系統では、読売11件、毎日9件、産経9件、朝日5件、その他2件となっています。

 相談者のほとんどが大阪の方でしたが、さすが激戦地区という土地柄だけでは済まない問題として、無代紙が相当使われていることがわかります。無代紙の使用は実質的な値引き。自ら特殊指定を崩している実態があらためて浮き彫りになりました。
 
部数過当競争が引き起こした非常識な拡張行為は後を絶ちません。犠牲者は消費者(悪意ある消費者もいますが)であり、新聞への信頼は下がるばかりです。新聞社(メーカーは)はこうした現場の実態を「それは販売店や拡張団がやったことで関知しない」といつまで知らぬふりをし続けるのでしょうか…。


消費者行政市民ネットが発表した相談事例
【相談者 60代女性】高齢の母(60歳)が、父(91歳)の名義で5年前に契約。3年契約の契約書が7枚で合計21年間の契約。父は当時から認知症ぎみだった。解約を申し入れたが、「日常家事債務なので有効に契約成立している。亡くなったら子供が引き継いで新聞購読料を支払ってくれ。」と言われた。
問題点:高齢者に対する長期間の契約。解約申出に対する対応。

【相談者 70代女性】景品につられて、平成20年から10年間の契約。10年間のうち2年間は無料購読期間
問題点:高齢者に対する長期間の契約。公正規約違反の高額な景品(ティファール鍋セット、コーヒーカップ)。長期の無料購読期間。

【相談者 78歳女性】訪問販売員に対し、「最近、目が見えにくいので新聞はいらない」と断ったが、無理やりサインさせられた。知らないうちに10年間もの長期契約をさせられていた。
問題点:勧誘方法。高齢者に対する長期間の契約。公正規約違反の高額な景品(商品券1万円分)。

【相談者 56歳女性】高齢の母(85歳)が5年間の契約を結んでいた。母親が入院し娘(相談者)がその家に住むことになり、娘は別の新聞を取ることにした。しかし、母が契約をしていた新聞は契約が残っているとしつこく継続を迫る。なんとか解約したい。
問題点高齢者に対する長期間の契約。解約申出に対する対応。
【相談者 57歳男性】同居の母(79歳)が、来月から10年間の新聞購読契約をしていることがわかった。母は、名前を書いてと言われて契約書にサインさせられたが、内容がわかっていなかった。
問題点勧誘方法。高齢者に対する長期間の契約。

【相談者 77歳女性】自宅の庭で掃除をしていると、男性二人が強引に庭に入ってきて、その場で新聞購読の勧誘を受けた。断っていたが、勧誘員にビール券を渡され、ビール券の受け取りにサインしてくれということでサインしたところそれが契約書だったようだ。4年間の契約であったが勧誘の際には一切説明がなく、契約書には契約日も記載されていない。販売店に解約を申し出たところ、勧誘者に直接申し入れなければ解約できないと言われた。
問題点勧誘方法。高齢者に対する長期間の契約。公正規約違反の高額な景品(ビール券)。契約書面の記載不備。解約申出に対する対応。

【相談者 49歳女性】昨年12月に現在の住まいに引っ越してきた。すると1月から勝手に新聞が入るようになった。販売店に問い合わせると、契約があると言われた。契約書を見せてもらうと、自分の字でも、主人の字でもない筆跡でサインしてあり、見たことのない印鑑が押してあった。「引越しの時期は忙しいだろうから、こちらで契約書を作ってあげた」と言われた。
問題点契約書の偽造。契約書面の不交付。

【相談者 58歳女性】30年間取っていた新聞をインターネット新聞に切り替えた。2カ月後に勧誘員が来訪。インターフォン越しに二度断った。しかし、別の日に、たまたま屋外でばったり会ってしまい執拗に勧誘された。怖くて早く帰ってほしかったので、仕方なく契約。3年契約で1年間無料1年経ったらいつでも解約可能と言われていたが、1年経過後解約を申し入れると、「景品をもらっておいていまさら解約できない」と巻き舌で強い口調で断られた。
問題点勧誘方法。公正規約違反の高額な景品(サラダオイル×2、洗剤×2、米×1)。長期の無料購読期間。解約申出に対する対応。

【相談者 54歳女性】母(84歳)が、3カ月前に、勧誘員が戸に足を挟んだ状態で勧誘され、仕方なく購読契約をしていたことがわかった。控えの契約書には母の署名捺印はないにもかかわらず、契約をたてに解約してくれない。新聞店が所持している契約書には契約内容の記載がある。母は署名捺印をしていないと言っている。
問題点勧誘方法。契約書面の記載不備。解約申出に対する対応。

【相談者 50歳女性】今まで固定の新聞を長年購読しており、他紙の勧誘はすべて断っていた。高齢の父(78歳)一人で留守番中に勧誘員が来訪し、2万円分の商品券を父に渡し、「2年分の購読契約をしてくれないと、店に戻れない。」と懇願され契約してしまったらしい。
問題点勧誘方法。公正規約違反の高額な景品(商品券2万円分)。長期間の契約。

【相談者 年齢不明男性】現在入院中の父(71歳)が3年契約をしていた。経済的に苦しいので解約を申し入れたが、契約期間が残っていることを理由に違約金を請求されている。本社販売課にも電話をしたが、2日間止まっただけで、再び配達されるようになった。
相談者長期間の契約。解約料の請求。解約申出に対する対応。

【相談者 39歳女性】昨年、ビール2ケースとお米10キロをもらい、2年間の購読契約をしたが、夫の転勤が決まったので解約を申し出た。すると、景品をすべて返して、残契約分を支払わないと解約できないと言われている。
問題点公正規約違反の高額な景品(ビール×2ケース、米×10キロ)。解約料の請求。

【相談者 38歳男性】6月先からの5年契約。1年間無料
問題点公正規約違反の高額な景品(DVDプレーヤー但し、未受領)。長期の無料購読期間。長期間の契約。

【相談者 37歳女性】「お届け物です。」とインターフォン越しに言われたので、玄関を開けると新聞の勧誘員だった。映画のチケットをもらって契約してしまったが、すぐに販売店に電話をして解約を申し入れた。すると、同じ勧誘員が再び自宅に来てなかなか帰ってくれず、3年契約を2年契約に変更することにして帰ってもらった。しかし、やっぱり解約したい。
問題点勧誘方法。公正規約違反の高額な景品(映画鑑賞券×4枚)。長期間の契約。

【相談者 39歳女性】3年前にしつこく勧誘され「名前だけ書いてくれたらいいから」と言われ、3年後からの契約書に、ついサインしてしまった。ずっと忘れていたが、今月から配達が始まった。仕方なく、今まで取っていた新聞を解約した。4年契約で1年間無料の契約だったが、文句を言ったら、26カ月無料になった。
問題点勧誘方法。先々契約。長期の無料購読期間。

【相談者 85歳女性】3年間のうち1年間無料にするからと勧誘を受け、断ったが、ビール券を渡され、名前だけ書くように言われ、仕方なくサインした。その後2回ほど電話で解約を申し入れたが、契約をしたのだからやめないようにと言われた。契約書の金額は月額2,860円になっている。
問題点勧誘方法。公正規約違反の高額な景品(ビール券)。特殊指定違反の値引き。解約申出に対する対応。
 


posted by 今だけ委員長 at 23:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | 新聞販売問題
この記事へのコメント
配達証明付き内容証明を送り、兎に角おカネを払わないで下さい。そうすれば配達は止まります。しかし、拡張員は来ます。新聞社が訪問販売法を強化しないように働きかけているので、全ての悪徳商法は新聞の拡張を規制すれば大幅に減る。新聞社の本社は販売方法について実際にどれくらい酷いか良く知っています。苦情は新聞社の本社に配達証明付き内容証明郵便を複数回送り証拠を残さないと平気で惚けます。消火器販売会社と全く同じです。なれているので電話でどんなに本社に苦情を言っても効果は有りません。
Posted by 元新聞販売店員 at 2008年10月21日 02:41
元新聞販売店員サマ
具体的な対応方法と情報提供をいただきありがとうございます。
Posted by 今だけ委員長 at 2008年10月21日 10:08
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