自宅ポストに日本経済新聞から「お中元」が届いてました!
比較的無理な拡販をせずに、しつこいくらいのポスティングと(株式運用などの)セミナー開催で読者獲得を目指す日本経済新聞が仕掛けるアイディアチラシ。個人的には「よみぐすり」に次ぐヒットなのですが、大分製作費に金が掛かっているだろうなぁと思います。インパクトのないものであれば食卓の話題にもあがらずにゴミ箱行きとなるだけ。キチンとマーケティングをしてヒットしそうな企画に金を掛けているのでしょう。
もうひとつ目にとまった新聞PR。先日、江ノ島へ行った際に「江ノ島展望灯台」のパンフレット(A4三つ折)に産経新聞のロゴを発見。“産経新聞は緑の「江ノ島」を応援しています”というコピーに「駅・コンビニで販売部数第1位!」「全国紙発行部数伸び率第1位!」の文字がフリーダイヤルと一緒に記載してあります。あのスペースだと藤沢市に協賛しているんだろうなぁ。
さすがは大新聞。まだまだ販促経費は使ってますねぇ。それだけ維持しなくちゃならない部数も多いのですが・・・。けれど、いまの新聞社はなかなか販促物に金を掛けられない状況です。売り上げ(部数)が下がっているのだから「しかたがない」という声も聞こえそうですが、無駄を省けば“これぞ”というところに金は掛けられるはず。高齢のお偉いサンの感性ではヒットしそうなアイディアは生まれるはずがありませんけどね。
このお中元の中身は「申込ハガキ」ですので、販促品(オマケ)というわけではありません。ビニール袋ももらえる人と、もらっていない人がいるはず。もらった人は「ラッキー」で、もらっていない人はその事実さえも知らないし、わざわざ問い合わせをしてもらおうとまでは思わない人が大半で、不平等だと思った人は購読を止める人もいるわけです。
そんな不平等がこれから問題になってくると思っています。消費税率引き上げ時がひとつの山かなぁ。
であれば、ビニール袋などのオマケを一切やめて、購読料を引き下げるというのも平等かつ究極の読者サービスだとも思うのですが…どうでしょう。
寡占状態の産業で低価格政策を取ることは得策ではない――との意見もありますし、定価が下がったといえ「新聞はオマケがつきもの」と思っている読者が多く、求められればまた復活する――という声もあります。
読者維持のためには、まず不平等をなくすことで間違いありません。