2007年06月23日

マッチの時代は軍国時代とマッチする

 今日は台東区西浅草にあるテプコ浅草館で開催されている「幸せになれるマッチワールド展」に行ってきました。
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 いまは飛行機にライター類が持ち込めないということで、旅行の際にマッチを持っていく人も増えているようですが、昔は生活に欠かせない日用品でした。風呂を焚くときも蚊取り線香に火を点けるときもマッチを使ってましたが、いまは仏壇のロウソクに火を灯すのもチャッカマンへと代わってきましたねぇ。

 三遊亭あほまろさんの15万枚におよぶコレクションのうち、3000枚が展示されていて思わず1時間も見入ってしまいました。それぞれのラベルには時代背景があって、マッチの時代(明治から昭和にかけて)が日本の軍国主義時代とマッチングしていることが分かります。マッチの始祖は清水誠だとか、ラベルに一番描かれているのは「馬と鹿」だとか、人気のあったマッチは資生堂だとか、いろいろ発見できました。
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【展示されているラベルのカテゴリー】
●元気なマッチ●文明開化マッチ●文明の利器マッチ●幸せな動物たち●花と植物マッチ●地球・風景・建物マッチ●神仏マッチ●人物マッチ●旭国・国旗マッチ●馬と鹿マッチ●像印マッチ●虎と獅子マッチ●猿印マッチ●昆虫・魚介類マッチ●徳用マッチ●タバコマッチ●広告マッチ●ブックマッチ●燐票収集家個人票(燐票=マッチのラベル)

【マッチ年表】
1827年 英国のウォーカーが現在のマッチのような形で、摩擦で火をつけるマッチを開発。
1875年 清水誠が東京三田四国町でマッチを製造する(清水はマッチの始祖といわれている)
1876年 清水誠が東京本所柳原(現在の墨田区江東橋)に日本で最初のマッチ工場を設立。
1912年 マッチの生産量は100万マッチトン(小箱で約72億個)以上となり、その85%を輸出した。
1945年 第二次世界大戦でマッチ工場は壊滅的打撃をこうむる。
1953年 安全マッチに対する日本工業規格(JIS)が制定され、マッチの品質が向上した。
 そして現在、使い捨てライター等の普及によりマッチ製造は減少したが、マッチ関連企業は印刷、ティッシュ、ライター等を製造、販売し多角化して活発に活動している。
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 戦時下ではマッチのラベルさえも日本軍に統治されていたのでしょうね。日の丸が描かれ、「乃木大将」とか「日本軍万歳」の似顔絵やロゴの入ったものも多く見られます。まず日常品を通じて「愛国心」を煽ろうとしたのでしょう。昨年1222日に公布、施行された教育基本法も洗脳教育のはじまりだと懸念しています。
 
posted by 今だけ委員長 at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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