出勤するとPCの電源を入れメールやお気に入りのサイトをチェックすることから始まります。もちろん!このふらっとのチェックも欠かせません。
商売柄?自宅では3紙購読しているのですが、朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞が運営するポータルサイト「あらたにす」も必ずチェックしています。1面で取り上げている記事のチェックもさることながら、新聞案内人(16名)というコーナーにアップされるコラムが結構本質をついていてオモシロいのです。特に林香里さん(東京大学大学院情報学環准教授)が取り上げるテーマは、新聞報道のあり方を新聞編集者へ提起されていて読みごたえがあります。研究者が新聞社(伝え方)に対する問題提起を同時並行で読み、考えると、個々人のメディアリテラシィーも備わってくるはず。
「福島県立大野病院の医療事故をめぐる刑事裁判の判決」や「防衛省の秘密を漏洩した疑いで自衛隊1等空佐が懲戒免職になった問題」などの記事を比較し、問題の本質を批判ではなく建設的に捉える林さんの視点は、逆に新聞にとってはありがたいことだと思います。新聞は他人の解説は得意なのかもしれませんが、第三者からの意見にはあまり耳を傾けないもの(すべてではありませんが)。
読者のメディアリテラシィ−が高くなればなるほど、ネットが得意とする速報性(一次情報)よりも、より踏み込んだ解説(問題点に一番詳しい人へ取材する情報網も大切)が今後のメディアに期待されると感じています。
林さんのコラムを読むと、新聞を深く読もうと思っていただけるかもしれません(最後は手前ミソかな)。
http://allatanys.jp/B001/UGC020005420081104COK00161.html
2008年11月04日
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