生活が一瞬にして崩壊してしまう自然災害。特に地震は建築基準などの偽装による「人災」も指摘されているわけですが、自然の猛威の前でいかに人間の力が微力なものかを考えさせられ震災でした。
1978年に起きた宮城県沖地震を経験している私は、当時10歳。広瀬川で友人らとウナギ捕り(当時は捕れたんです)をしている時(時刻17:14)にドーンとという地響きが起こり、目の前にある八本松マンション(太白区)や千代大橋がぐにゃぐにゃと波打つ光景が今でも目に焼き付いています。ほんと怖かったです。
自転車で急いで自宅に戻ってみると、屋根は残っていましたが家の中のほとんどのモノがすべて倒れ、ガラスは散乱していました。10世帯ほどの長屋に当時住んでいたのですが、泣き崩れている子供たちやおろおろするお年寄り…。あの時のような恐怖感は、その後味わったことがありません。
でもあの時、ご近所さん同士で一緒にご飯を食べ、大人も子供も役割分担をしながらそれぞれの家のかたずけをしたことも記憶に残っています。ろうそくの灯火の中で食事をしながら、3軒隣のおばあちゃんが昔話をしてくれました。一晩中流れるラジオの音が子守唄にもなっていました。
戦争が起きるともっと怖い思いをするのだろうなぁと思いながら、平和な世の中が一番だし、そのためには笑顔を絶やさず生活していかなくちゃと思っています。
だいぶ話が横道にそれましたが、ドキュメンタリードラマ「神戸新聞の7日間」があす16日、フジテレビ(12ch)で放送されます。時間帯は午後9時〜11時10分まで。
自らも被災した新聞社員が1日も休まずに新聞を出し続けた「新聞社の役割」とは何か?そんなことを視聴者に感じていただければいいのではないかと思っています。
神戸新聞では「震災15年ブログ」を1月末まで期間限定で解説し、新聞紙面で取り上げた震災報道などがアップされています。
※けさの河北新報:河北春秋より
「僕には撮れない」。桜井翔さん演じる若手カメラマン…
http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20100115_01.htm