長崎市の故伊藤一長(いっちょう)市長が選挙戦の最中に銃弾に倒れるという痛ましい事件もありましたが、大切なのは僕たち有権者がもっと選挙に意識を持つということ。自分たちが納めた税金を執行し、生活しやすい街づくりの実現のために議員の皆さんを選ぶんですから、じっくりマニフェストを読んで「自分の権利」を有効に使いましょう。その前に投票に行かなきゃダメですけどね。
僕は東京在住が1年未満ということもあり、住民票を移していないので投票権が無かったのですが、過日の都知事選の結果(石原氏への投票総数2,811,486票)を見て「都民の皆さんの判断基準はなんだろう?」と首を傾げてしまいました。浅野史郎さんももっと頑張れるかなぁと思いましたが16,943,323票と伸び悩み。出遅れたというか、江戸っ子の固定票にはかなわなかったのでしょうねぇ。
で、「都民の皆さんの判断基準は難なんだろう?」と疑問を持った背景には、石原氏の四男の作品が展示してあるという話題のトーキョーワンダーサイトと2016年のオリンピック(東京開催は無理でしょうが)候補地を現場取材してきたからなんです。

トーキョーワンダーサイトは都内に3箇所あるのですが、僕は本郷(文京区)と渋谷(渋谷区)に行ってきました。本郷の方はガラガラで1週間後に再訪問したんですけど記帳を見ると僕の後に8名しか入っていない。1週間で…。
芸術には税金は惜しまないのでしょうか都民の皆さんは?

東京が2016年のオリンピックに立候補しているのは周知のとおりですが、借金王国なのにジャパンマネーをばら撒いて誘致するのは止めてもらいたいですね。そのメインスタジアム予定地(中央区晴海)、選手村予定地(江東区有明)を建設し、現在の築地市場(中央区)をメディアセンターとして報道関係者の宿泊施設を建てる予定だとか。交通アクセスも不便なので、道路拡張なんかもされるんでしょう。建設業の方は潤うのかもしれませんが、その後どうすんの?という思いが募ります。
宮城県でもサッカーワールドカップの誘致を目的にしてアクセスの悪い利府町に大きなスタジアムを建てましたが、維持費で年間数億円かかるとか。無駄が金を生むシステムはもうやめましょう。そのような行政の問題点を新聞が報じてくれて、僕らが選挙で問題を解決してくれる(くれそうな)候補者に1票を投じるという権利を諦めないで行使しましょう。