2007年06月04日

宙に浮いた年金問題  自民党の狂気に満ちた言い訳に喝!

 先週末から年金問題がヒートアップ。日曜日の朝刊には「内閣支持率 急落35%」の見出しで全国緊急世論調査の結果が報じられました。昨年9月の内閣発足以来最低の支持率となり、社保庁の年金記録不備問題や「政治とカネ」問題で追及を受けた松岡前農相の自殺が影響したようです。

 一夜明けて、久しぶりにテレ朝の「TVタックル」やTBSの「ニュース23」を見ていたら、消えた年金問題で各政党のセンセイ方が討論してました。

で、政府与党のセンセイが野党追及への反論として「社保庁の労働組合の怠慢が5千万人分の未確認年金が生じた原因」という論陣を張っている。これまではそんなこと一言もいわなかったのに・・・今朝、マニュアルでも配られたのでしょう。

 上司が部下に対して責任を擦り付けているだけ―何とも情けない「言い訳」に憤りを感じました。

 頭に来たついでに自民党のホームページをのぞいてみたら、その内容には呆れはてます。

「ご安心ください!!あなたの年金は大丈夫です!!」  で始まり

「なぜ、このような事態になったのでしょうか・・・・その責任は! 菅直人厚生大臣※現在、民主党の代表代行です!!」  と民主党の菅さんの批判

「社会保険庁に蔓延する労使慣行を示す102件もの覚書・確認事項には、信じられない文書が・・・!」  との見出しでいろいろ書いてあって

「だから10年経っても、5,000万口の未確認年金記録が残ってしまったのです」  と述べる始末。

さらに  「与党は、社会保険庁を解体し、「日本年金機構」として非公務員化します。旧社会保険庁の職員をいったん退職させて、まじめに仕事をする人だけを再雇用します。主な業務は民間委託しますので、税金はぐっとかからなくなります」  と何とも惨く、新自由主義丸出しで怖いくらい・・・

「このような民間ではありえない常識はずれの労働慣行を当局に認めさせた社保庁の労働組合=自治労国費評議会は、民主党の最大の支持母体です。政府・与党はどこに責任があるのか過去にさかのぼって徹底的な検証を行っていきます」  と労働組合を完全否定。これぞ日本経団連と共に「美しい国」を目指す自民党の本性です。

「民主党は公務員の労働組合を守るため、社保庁改革に反対しています!!」    と最後には民主批判なのか、労組批判なのか理解できず。これまでの事態を招いた責任は棚上げして社保庁改革を目指す自民党は素晴らしいとでも言いたいのでしょうか? 

 
これでは、自民批判がさらに拡大することは必至。こんな狂気に満ちた反論路線で世論から理解を得られると思っているのか疑問です。首相補佐官の世耕さん。こんな広報戦略でいいの?
posted by 今だけ委員長 at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | きょうの喜怒哀楽
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