昨日は雨が降りしきる中、メーデーに参加してきました。いまさらなのですが、東京は人が多いこともあってスケールもデカイ。代々木公園に集まったのはなんと4万2千人。
セレモニーのあと、今回のスローガンとメーデー宣言を採択してから、なんと3.8キロのデモ行進。代々木公園をスタートして新宿までの道のりを腕章ではなく、オリジナルのキャップ(メーデー仕様)をかぶって行進しました。最近の風潮は「こちとら仕事してるのに、なに仕事サボって昼間からビール飲みやがって…時代遅れなんだよ!」という感じなのでしょうか。でもちゃんと自分の休みを取って『労働者の視点で生活しやすい社会』をアピールする唯一のデモンストレーションに参加しているんですけどねぇ。規制緩和によってその色合いが強くなった競争社会によって、自分が決めた枠の中でしか物事を判断しないような、新自由主義的発想を多くの労働者に植え付いてしまったように感じます。
皆さんの職場ではどうですか?「経営者的発想を!」なんて上司から言われ、定時になんかに帰れない働き方してませんか。定時に帰れないのは人員が不足しているか、上司の仕事の組み立てに問題があるからで、自分の責任を部下に押し付けているだけなんですけどね。
最近新聞紙面にもメーデーという文字が少なくなってきたのでおさらいを!
【メーデーの起源】 メーデーの起源は、1886年5月1日にアメリカの労働者と労働組合が8時間労働制を要求してストライキに立ち上がった運動にあります。 ニューヨーク、シカゴ、ボストンなど1万5000を越える工場で働く38万人以上の労働者がストライキに突入しました。10時間を越える長時間労働に苦しめられていた労働者が「仕事に8時間、休息に8時間、そして自分たちのやりたいことに8時間を!」とプラカードに訴えを掲げてアピールしました。その結果、20万人あまりの労働者が8時間労働制を勝ち取ることが出来ました。しかし、資本家は8時間労働制が広がることを恐れ、権力を使ったさまざまな方法で労働者への弾圧を行い反撃しました。 それでも世界の労働者は屈せず、再度ストライキで8時間労働制を要求してたたかうことを決め、フランス革命百周年の記念日にパリに集まった労働組合幹部たちは第2インターナショナルを結成し、その結成集会(国際労働者集会)で、1890年5月1日をアメリカ労働者の運動と連帯し、世界各国で一斉に集会やデモをすることを呼びかけました。ヨーロッパ、オーストラリア、ラテンアメリカなど世界各国で数十万の労働者が集会とデモを繰り広げ、これ以降毎年5月1日には労働者の祭典として『メーデー』が開催されるようになったのです。日本のメーデーは1920年から始まりました。