新聞販売店の副業ではなく「複業」について思案しているところですが、ミニコミ紙の価値をあらためて見直すべきではないかと感じているこの頃です。新聞と一緒で“モノ”として発行されるアナログメディアのミニコミ紙は、その企画や登場する人物によってよりローカル色の強い媒体としての価値を秘めています。シルバー世代は言わずもがなですが、無読者層が広がる子育て世代の懐へ入り込みチャンスは少なからず「ある」と感じます。また、(チョット飛躍しますが)全国の販売店が発行するミニコミ紙をネット上でクローズ管理し、登録した販売店が顧客の出身地域のミニコミ紙を販促ツールとして活用することもできますね。
販売店の持ち出しもなく、公益社団法人日本新聞販売協会(日販協)に取りまとめをしていただいて(サーバー管理など)このような販売促進ツールの開拓も検討してもらいたいものです。
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新聞協会報(日本新聞協会・毎週火曜発行)の6月17日号によると紙面を12段制へ変更した新聞社の方が従来の15段制を続ける新聞社を上回ったと報告されていました。(一部引用)
新聞協会技術委員会はこのほど、新聞各社が発行する紙面の段数状況に関する調査結果をまとめた。今年4月時点で12段制を採用しているのは51紙で、前回調査時(2008年)の29紙に比べ、22紙増えた。
12段制については、読売が07年末から08年初めにかけ、協会加盟の主な社に対し、文字拡大が全ての新聞社の課題だとして移行を検討するよう要請、共に研究を進めてきた朝日のほか、産経や地方紙などが移行した。
12段制導入に向けた動きは昨年末から今年にかけて再び活発化した。13年11月に西日本が移行。今年に入り以下の社が12段制に移行している。
1月=中日(東京、北陸中日、日刊県民福井)、北國、宇部日報、2月=中国、3月=日刊スポ、北海道、室蘭、下野、新潟、福井、山陰中央、4月=中部経済、京都、山陽(引用終わり)
「12段・大文字」の新聞に切り替えた読者へ再購読のアプローチをすると(ほとんどが購読中止の申し出があった時点で契約終了の翌月からの契約締結をしますが)、「読みやすい」という返答は間違いなく多いものです。ほかの新聞を読まなければ現行の段数(文字ポイント)に慣れているし、特に文字の大きさは感じないのかもしれません。でも、購読者の多くがシルバー世代であることを考えると「文字の大きさ=読みやすさ」であることは間違いないですね。
「文字ポイントの拡大は早急にやるべき」。このような提言を何年前からしてたかなぁと忘れてしまうくらいですが、「12段・文字ポイントの拡大は紙面の記事量を制限(少なくなる)することにつながる」という回答をもらったことを思い出します。まぁ、新聞社からすると文字の大小は二の次なわけですが・・・。
▽機能せず国連化する新聞協会を尻目にG7ならぬG3化を極めるANY(2008年01月22日)
http://minihanroblog.seesaa.net/article/79980574.html
▽メガ文字で新聞離れを止められるか(2008年02月17日)
http://minihanroblog.seesaa.net/article/84546756.html