今日は久しぶりの休日。
2月19日付けの文化通信に新聞販売店を舞台にした芝居「新聞配達は一度もベルを鳴らさない 勧誘は結構鳴らすけどね・・・」の記事を思い出し、JR目白駅近くのアイピット目白へ行って久しぶりの舞台を観てきました。
正直よかった!とてもよい芝居でした。
劇団セメント金魚の12名のキャストが繰り広げる“シリアス・センシブル・コメディ”笑いあり感動ありの100分間。120席ほどの会場は満員でしたが、出演者の友人らしい方や劇団員風の方(見た目)に混じって、新聞販売店の所長さんも結構いましたね(同じ業界の方はすぐにわかるものです)。
新聞販売店を舞台にした芝居といっても、どれだけ現場を取材したのだろうかと思っていたら、会場に入ったとたん舞台セットの一つひとつがまさに新聞販売店そのもの。「子供110番登録店」なんていうステッカーも貼ってあったり、「挨拶α/2運動」「配心」の貼り紙や机の台帳類、新聞(たぶん朝日)やチラシも現物。折込作業もちゃんと指サックをする演技に業界人であれば思わず「よくぞそこまで」と感心したはずです。というのもセメント金魚の皆さんはASA池袋ステーションで現場実体験をしてこの芝居に臨んだのだとか。でも山積みされた洗剤はチョット大げさだったかも…
そして勧誘員の場面では「強引な勧誘」「ドアを蹴飛ばす」というヤクザな業界という演出で、観客の多くがうなづいていたように思いました。やっぱり販売店のイメージは今なおインテリがつくってヤクザが売ると思われている(実際にそういう所もありますが)のでしょうね。
休日でも業界ネタに吸い寄せられてしまう自分を「異常なのかなぁ」と思うこの頃です。