新年あけましておめでとうございます。
全国的に穏やかな元日を迎え、分厚い元旦号を届けた新聞配達スタッフもホッと一安心といったところでしょうか。大変お疲れさまでした。
ほかの新聞社でも被災地の復旧・復興、被災された方への支援と称して、多大な寄付を当該の新聞社および各自治体などへ贈っています。ただ、今回のように読者を巻き込んだ取り組みは、よほどの信頼がないと逆にマイナスイメージを持たれるというリスクを背負うものです(読売も以前にやってましたが)。被災した販売店からも徴収(あくまで寄付ですが)されるのはムムム…と思いますが、さすが朝日新聞と思わせた取り組みだと思います。
▽朝日新聞の読者紹介運動で寄付、震災遺児支援に4600万円
朝日新聞社の読者紹介運動を通じて全国から集まった寄付金約4600万円が、東日本大震災で親を亡くした子どもたちを支援する「桃・柿育英会 東日本大震災遺児育英資金」に贈られた。会を立ち上げた一人で実行委員長を務める建築家の安藤忠雄さんが12月20日、朝日新聞東京本社を訪問。木村伊量社長から寄付金の目録を受け取った。
10月から2カ月間にわたって朝日新聞社が展開した「東日本大震災遺児育英支援・読者紹介運動」では、新たな新聞購読者を紹介した人と、紹介を受けたASAのそれぞれから1件につき500円ずつを預かり、合計1千円を寄付金にあてた。全国約1万3千人から4万6178件の紹介があり、寄せられた4617万8000円が震災復興の支援に結びついた。
同育英資金は、指揮者の小澤征爾さんやファーストリテイリング会長兼社長・柳井正さん、ベネッセホールディングス取締役会長の福武總一郎さんらが発起人となって2011年に発足。震災遺児らが高校を卒業するまで、自治体を通じて毎月一定額を給付する活動を進めている。
飯田真也常務取締役販売・教育事業担当、岩谷一弘東京連合朝日会会長らが取り囲むなか、安藤さんは朝日新聞大阪本社の新社屋「中之島フェスティバルタワー」などの話で終始場を盛り上げた。目録を受け取ると、「これまでに38億円集まった。子どもたちがしっかり卒業するまで我々もがんばりたい。ありがとうございました」と話した。(新聞通信 2012年12月25日付)