2012年11月17日

歳費に群がる政治屋にうんざり/新聞配達に関するエッセーコンテスト

 野田首相がきのう16日に衆院解散を表明しました。けさの紙面は選挙一色…。うんざりですね。
 「なぜ11月15日解散ではなく11月16日なのか」について、フェイスブックの友達がわかりやすく解説していました。「1日違いで歳費等の手当てが満額もらえるか否か」。結局のところ、政治屋さんたちも“金の亡者”なのだということです。信じられませんね、政治を商売にしている方々は…。
そして新聞等のメディアもこの辺のネタに関しては突っ込みが甘い。新聞協会が消費税軽減税率の適応を求めているから腰が引けているのかな…。
▽「国会議員の歳費、旅費及び手当」ざっくり解説
第5条 解散された月は給料が丸々もらえる。月初解散も月末解散も同じ。
第11条の2 12月1日に在職していると期末手当(ボーナス)がもらえる。
第11条の3 11月16日〜11月30日まで解散の場合は、12月1日まで在職したものとみなされボーナスが満額もらえる。
結論:月給、ボーナスの満額をもらえる最短日が11月16日ということになるのです。
▽国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO080.html
* * *

ふれあいの詩.jpg 新聞協会が実施した新聞配達に関するエッセーコンテストの入選作品を集めた冊子「ふれあいの詩」をご紹介します。


 新聞配達に関するちょっといい話、日ごろ感じていることや心温まるエピソード、「こうしたらいい」と思っていること、新聞配達での経験などをエッセーの形で寄せていただく「新聞配達に関するエッセーコンテスト」も、平成6年の第1回以来、今回で19回目となりました。「大学生・社会人」「中学生・高校生」「小学生」の3つの部門に分けて応募した結果、はがき、封書、電子メール、ファクスで、海外も含め全国から4,397編の応募がありました。(新聞協会販売委員会「刊行にあたって」より引用)
 応募作品の中から入選した30編が「新聞販売に関連する写真」とともに掲載されています。入選作品はネットでも公開されています。
▽新聞配達に関するエッセーコンテスト入選作品集
http://www.pressnet.or.jp/about/recruitment/essay/works.html
 個人的に目を引いたのは、地元宮城の女川町に住む中学生が応募した「町の復興といっしょに」。震災後すぐに新聞配達をはじめ、毎朝眺める自分の町が復興に向かって変わっていく様子がうかがえます。

『町の復興といっしょに』宮元 凌(15歳) 宮城県牡鹿郡女川町
 僕は震災から二か月後に新聞配達を始めました。週六日間配っています。
 僕の住む女川町は震災で大きな被害を受けましたが、この町で、何かの役に立ちたいと思ったのがきっかけです。あの頃はなんだかじっとしていられなかったのです。
 新聞配達を始めた頃、道で会う人たちに「おはよう」「気をつけてね」と声をかけられました。地域の人たちに、自分が温かく見守られているんだと思い、とてもうれしく元気づけられたのを覚えています。あいさつって大事だなぁと実感するようになり、今は自分からあいさつをするようにしています。
 新聞配達を始めてから、一年以上がたちました。配達中に見る風景が、毎朝少しずつ変わって、町が復興していることに気づかされます。震災直後に比べると、配達の軒数もだいぶ増えたそうです。これからも新聞配達を続けて、町の復興といっしょに僕も成長していきたいです。

 巻末には新聞倫理綱領と新聞販売網領が収められています。これは一般の生活者より新聞人の皆さんがしっかり把握すべきもの。自己(自社?)の利益追求ばかりしていると、大切なことを忘れてしまうものです。注意、注意。


◇新聞倫理網領(2000年6月21日制定)
自由と責任
 表現の自由は人間の基本的権利であり、新聞は報道・論評の完全な自由を有する。それだけに行使にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない。
正確と公正
 新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。
独立と寛容
 新聞は公正な言論のために独立を確保する。あらゆる勢力からの干渉を排するとともに、利用されないよう自戒しなければならない。他方、新聞は、自らと異なる意見であっても、正確・公正で責任ある言論には、すすんで紙面を提供する。
人権の尊重
 新聞は人間の尊厳に最高の敬意を払い、個人の名誉を重んじプライバシーに配慮する。報道を誤ったときはすみやかに訂正し、正当な理由もなく相手の名誉を傷つけたと判断したときは、反論の機会を提供するなど、適切な措置を講じる。
品格と節度
 公共的、文化的使命を果たすべき新聞は、いつでも、どこでも、だれもが、等しく読めるものでなければならない。記事、広告とも表現には品格を保つことが必要である。また、販売にあたっては節度と良識をもって人びとと接すべきである。


◇新聞販売網領(2001年6月20日制定)
販売人の責務
 新聞が国民の「知る権利」にこたえ、公共的・文化的な使命を果たすためには、広く人々に読まれることが不可欠である。新聞販売に携わるすべての人々は、それぞれの仕事を通じ、民主主義社会の発展に貢献する責務を担う。
戸別配達の堅持
 新聞は読者のもとに届けられてはじめて、その役割を果たすことができる。新聞がいつでも、どこでも、だれもが、等しく読めるものであるために、われわれは戸別配達を堅持し、常に迅速・確実な配達を行う。
ルールの順守
 新聞販売に携わるすべての人々は、言論・表現の自由を守るために、それぞれの経営の独立に寄与する責任を負っている。販売活動においては、自らを厳しく律し、ルールを順守して節度と良識ある競争のなかで、読者の信頼と理解を得るよう努める。
読者とともに
 新聞は読者の信頼があってこそ、その使命をまっとうできる。販売に携わるすべての人々は、読者の期待にこたえつつ、環境への配慮や地域貢献など、新しい時代にふさわしい自己変革への努力を続ける。

posted by 今だけ委員長 at 07:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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