2012年09月19日

「救急の日」新聞勧誘に関する相談窓口開設

 ほとんどの新聞社が休刊日だった今月9日(実際には翌10日の新聞発行が休み)、私が所属する会社で「新聞勧誘に関する相談窓口」(10:00〜15:00)を開設し、読者の方から問い合わせをいただきました。

新聞購読相談窓口チラシ.jpg 「救急の日だから何かしようか」と思い立った背景には、最近頻繁に起きている悪質な詐欺行為と消費者から嫌われるセールス行為がります。詐欺行為の方は(おそらく業界経験者だと思われますが)、普通の領収書に「○○新聞8月分」を書いて「担当者が休みなので集金に来ました。払ってください」という事件が最近発生しました。疑念もなく金を支払ってしまった方もいます(警察に届けました)。新聞販売店の名をかたり高齢者宅を狙う悪質な集金詐欺事件は、断じて許せない行為です。また、新聞のセールスについてもルール無視の営業行為などに関する苦情をしっかり把握したいとの思いもありました。

 「頼んでもいないのに勝手に『3日間配達させていただきます』と新聞を入れられた。代金を請求されるのではないか心配」、「いつも強面のセールスマンが来て勧誘される。怖くて泣く泣く契約を延長しているが断ってほしい」、「苦情を言うと仕返しされるかもしれないので怖い」――このような内容の相談が3件寄せられました。
 購読したくないのに怖くて断れない―というものが多く、新聞への嫌悪感が相当強いことがうかがえます(その方は2紙併読)。また、読者の承諾を得ない試読紙配布(投げ込み)も「後日、代金を請求されるのではないか」という不信感を買うことにつながっていると感じました。


 強面で脅しをかけながら―とか、上限を超えた拡材をちらつかせながら―という営業行為で、どれだけの読者の信用を無くし、新聞を読まない人たちを増やしてしまっているのか…。目先の数字だけを追い求めている新聞産業。常識のない営業行為の弊害は、年金と同じで後世にそのツケが回ってくるのです。
*  *  *
読売3日間連続チラシ.jpg ちょうど同じ時期に、今だけ委員長の自宅ポストに読売新聞のチラシ(B2版)が見本紙と一緒に投函されていました。

 「3日間、見本紙を届けます。3日間お試しいただいた方へエコロールプレゼント」という大盤振る舞いの内容でした。そして3日目に同じようなチラシと新聞、新聞整理袋も届けられていて、「あす、エコロールのお届けと読み終えた新聞の回収にうかがいます」と表記されていました。嫁に「契約はするなよ」念押しをして仕事に向かったのですが、その日の訪問はありませんでした。というか、19日の時点でも読売新聞の販売店の方が来られた形跡はありません。
 いったい、なんだったのだろう・・・。

posted by 今だけ委員長 at 07:22 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
いつも拝見しております。新聞販売に限らないさまざまな見識に圧倒されています。私は、つい先日まで大学院で新聞販売店の研究をしておりました。卒業後も続けてゆくつもりです。一度ご面会頂き、お話を伺えたらと思っています。
Posted by 青山一郎 at 2012年09月19日 11:33
青山一郎さま
コメントありがとうございます。
新聞販売店の研究とは「異例」ではないですか?ジャーナリズム論をはじめとした日本マスコミ学会には「新聞販売店の研究」は含まれるのかなぁと考えたりします。同じ新聞産業の枠の中にあっても『別物』として扱われてきた新聞販売(店)。
ぜひ、お話をさせていただきたく存じます。
Posted by 今だけ委員長 at 2012年09月20日 21:43
このような形での申し出にご快諾頂き有難うございます。

おそらく、新聞販売店自体を主たる対象とした研究は無く、可能性を持つインフラの存在を、研究者達は全く知りません。せめて、記録を残すために、学会向けの論文作成に取り組んでいます。

お手数なのですが、日程の調整をさせて頂きたいので、メールを頂戴出来ますでしょうか?
宜しくお願い致します。
Posted by 青山一郎 at 2012年09月21日 16:07
青山一郎さま!コメントありがとうございます。
メールアドレスの送り先がわかりませんので、私のアドレスを以下に記します。ご連絡ください。
koseki.k@gmail.com
Posted by 今だけ委員長 at 2012年09月24日 11:45
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