自然災害には太刀打ちできないと、昨年の大震災以降ひしひしと感じているところです。
けさも台風4号が直撃するということで新聞配達作業中の事故を心配していましたが、大きなトラブルもなく順調に配達されたようです。ググってみたところ、栃木県で配達作業員が業務中に軽傷を負ったというニュースも。お大事にしてください。
▽新聞配達中の50歳代女性が軽傷 台風4号被害
県消防防災課の20日午前7時45分時点のまとめによると、台風4号の影響で、真岡市でバイクで新聞配達中の50歳代女性が強風であおられ転倒し、右肩に軽傷。住家被害は宇都宮市中岡本町で一部損壊一棟、日光市下鉢石町で床上浸水1棟、那須塩原市塩原と日光市上栗山で計4棟が床下浸水した。非住家では佐野市の車庫1棟が倒壊した。那須塩原市の1世帯3人が自主避難した。
道路関係では、通行止めになっていた国道120号線第1いろは坂が20日午前4時半に解除された。(下野新聞6/20付)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120620/809065
宮城県内では午前5時頃には(強風の余韻はありましたが)雨もあがり、きのうの時点で休校を決めていた児童や生徒の通学もないため、交通量も少なくいつもより通勤はスムーズでした。
台風などは、あらかじめ来襲することが把握できるため、新聞発行も降版時間を早めるなどの対策を講じることも可能ですが、近年、印刷現場(新聞社が別会社として設立した印刷センターなど)で取り組まれている「受託印刷」という環境下だと、そう簡単に販売店への店着時間を早めることはできなくなります。単独印刷から複数印刷で生じるリスクでもあるのですが、仕事を請け負うということは「臨機応変」という言葉が排除されることでもあります。(降版の順番を視野に入れた)システム面、輸送態勢など決まったアウトラインをずらすことは、受託先との関係もあって相当難しいもの。
この辺を理解していても販売と編集では「早く販売店へ届けろ!」「中途半端な紙面内容では降版できない」と、同じような綱引き(議論)が行われているものです。解決策は印刷職場の増員、輸送トラックの増便という原資を増やすことしかないのだと思います。
ここで評論しても仕方ないのですが、(紙の)新聞は「物」なので、読者の手元へ安定供給できる体制を[「読者優先」を起点に編販一体で考えたいものです。
全く同感です。
新聞が権力監視機能を持っているとすれば(私は持っていると思っています)、消費者に紙面内容はおもねる必要はないけれど、流通の部分で消費者のニーズを無視するようになってはおしまいですね。
今後ともよろしくお願いします。