その時メディア産業は―東日本大震災(文化通信 特別縮刷版)
発行:文化通信社(1000円)
新聞のみならず、それぞれの産業に特化した情報を伝える業界紙。
昨年の震災以降、被害に見舞われたそれぞれの産業をどのように報じたのか、記者の目線が試されたのではないかと感じてていました。産業界とつかず離れず、お手盛り記事が多いといわれる業界紙(睨まれるとその逆も)にあって、新聞業界の内情を報じるのもこれまた難しいわけです。しかし、被災地の状況を伝え続けた新聞社、配達し続けた販売店を内側から報じた業界紙も新聞産業のアーカイブ機能としてとても参考になります。
文化通信特別縮刷版は2011年3月21日付から6月6日までの紙面から、(新聞、出版分野の)メディア産業の動向を伝える記事がピックアップされています。電子データで保存しておきたい気もしますが、やはり「紙」で持っておきたい1冊です。