新聞社が新たな事業展開をする際に「読者サービスおよび拡大のため」なのか、「儲けを優先させる新たな収入源の確保」のかといった議論が会議の前段でされることがあります。
これまでほとんどの新聞社は、(紙の)新聞発行以外の事業で儲けようという発想は希薄で、地域貢献的な使命感を引きずりつつ採算度返し外視の催事を行ってきたわけですが、それは経営的にも安定していた時のはなし。さらに言うと、新規事業を考えるにしても編集出身者が多い経営幹部は、突拍子もない提案を受け入れるはずもなかったのでしょう。良い意味でとらえれば、冒険せずに紙一本で収益をあげてきた(これまではあがっていた)とも言えます。
ネット社会に直面し、新聞社の(経営を支える)ビジネス展開も変わりつつあるものもあれば、変わりようがないものもある。でも、最近思うのです。商品の「安売り」だけはしない方がよいと…。
下野新聞社(栃木)が宇都宮市内の繁華街にコミュニティースペースを1日、オープンしました。
新聞協会広告委員会が実施している「私の提言―明日の新聞広告・新聞ビジネス」で、第1回目最優秀賞を受賞した北海道新聞社広告局の松久貴紀さんの提言「ニュースカフェの創設〜新たな拠点メディアとして」を参考にしたのかなぁと。
下野新聞NEWS CAFEは読者サービス(拡大)の視点なのか、はたまた新たな収入源確保が起点なのか、とても興味のあるところです。
▽宇都宮に「下野新聞NEWS CAFE」を開店(6/2 下野新聞)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20120601/796568
とおもわれます。
コメントありがとうございます。
度返し→度外視へ訂正しました。
今後ともよろしくお願いします。