デフレ経済を何とかしなければと足踏みする政府をよそ目に、新聞販売現場では思わぬ動きが出ています。
「3月11日は自粛ムードで折込を入れるスポンサーも少ないのでは…」という話を関係者から聞いたこともありますが、「タダ」とは…。販売現場では値崩れの誘発なども懸念されますが、この手の企画は公取委からしても大歓迎でしょう。ただし、「タダ」だと言っても新聞に折り込まれる媒体については、新聞折込広告取扱基準に則って受け入れるのは当然のことです。
2009年11月に発刊されたベストセラー作品「FREE」で、これまでのマーケティング手法に旋風を巻き起こしたクリス・アンダーソンのように「無料から生みだす新戦略」を宮城県読売会が実践しようとしているのかもしれません。「タダ」で新聞折込広告スポンサーの販路をどれだけ拡大することができるのか、結果は如何に。
ちなみに、今だけ委員長が取り組んでいる「ワンコイン応援メッセージプロジェクト」は、販売店への支援が目的なので、販売店へお金(折込手数料)が渡らない今回のような企画に便乗させていただくことはありません。