うちの連れ合いが勤める会社に日本経済新聞の購読申込ハガキがポスティングされていたようなのですが、「これはオモシロイよね!」と持ち帰ってきました。
『経済通になるおくすり』という薬袋の体裁になっていて、用法も「・読めば読むほど効果が期待できます。」、「1日:1回(毎朝)7日分(試読紙回数)」などと書かれてあり、「・中の『しおり』をよく読んで正しくお使い下さい。」と袋の中には紙面PRが刷り込んである申込ハガキが封入してあります。
これだったらポストへ無造作に投げ込まれているチラシの類とは違い、すぐさまゴミ箱へということはないでしょうね。インパクトもありますし、開きたくなりました。
ビール券などのオマケで購読を勧める手法も実行があるのかもしれませんが、こんなアイディアでPR活動を図っている新聞を購読してみたくなりますよね。日経の宣伝になってしまいましたが、こんな販売戦略も業界は見習うべきなのではないでしょうか?ちなみに私は日経を購読しています。
しかしアイデアを発散させる手法を用いてないのが我々の業界の会議です。困ったもんです。独自のグループでアイデア出しの実践訓練中でーす。
よく「一社員、一提言」のような風呂敷を広げると“お利口さん”な意見が大半を占めてしまうのはうちの会社の体質です。また、無記名ならドシドシ書くけど、記名だと周りを見渡して集約結果の評論に一生懸命な人も少なくありませんね。
アップした日経さんのアイディアも販売関連の青年会の方のアイディアだとか。何事も任せられると工夫するものです。でも今の時代は頭の固い(僕もそうですが)上司の良いとこ取りになっちゃってるんじゃないでしょうか?
普段から考える習慣のある人でないと出ません。私たちの業界の多くの販売店は発行本社から政策があって、それを履行するのみの販売店経営の歴史の中で自ら考え行動するという羽を無くしてしまったんですね。
動物も人間も環境にあった頭、体に変化しますから・・・
商品券、ビール券に頼った販売手法しか知らない人に日経さんのようなアイデアは出ないでしょうね。
(今度は拡材は何にしようかというアイデアはたくさん出るでしょう)
紙面のみで売らなければいけない日経さんならではと思います。(頭の下がる思いです)
普段から考える習慣のある人なら一つのキーワードから次々と思いつきが出てきます。これが後に大きな差となってくるんでしょうね。
アイデアは認めますけど、「中毒にご注意ください」と注意書きすべきですね。あ、これはメディアは全部そうかも?
この2〜3年、『売れる仕組みづくり』いわゆるマーケティングの必要性が再認識をされてきましたね。果たして新聞業界はどんなマーケティングをしてきた、そして今後していくのでしょうか?
「良い紙面つくったから売れるはず」(編集)vs「とりあえず紙増えて媒体価値ないと営業できないでしょ」(広告)vs「販売店を生かさず殺さずは先輩から教わったことだから」(販売)―新聞社の内情はこんなところでしょうか。
よく考えるとすべて内側の話しでしかありませんね。編集は偉ぶって社内で吠え、広告は代理店に枠の割り当てをし、販売は販売店に紙を買わせるブラックボックス…。消費者というか読者のこと見てマーケティングをしている部署って無いんじゃないかなぁとつくづく思います。
商品特性などの知識がなくても売れてた新聞。「お願いしますよ、オマケ付けるからさぁ」だけで売ってきたツケは、今後「大きな差」になってくること間違いなしだと思います。
「中毒に…」情報操作というか、本来伝えるべきことを伝えていないというご指摘だと思います。
いまや「グーグル中毒」の方が急増してると思うのですが、すべてをつかさどる強大な「司祭」になるのでしょうかねぇ。