2006年07月12日

インターネット新聞と私塾が、日本の変革と再生を招くか

羊たちはもう沈黙しない!.jpg
羊たちはもう沈黙しない!
著者:浅井 隆+戦略経営研究所21(第二海援隊)1,200円

 元毎日新聞社に勤務していた著者が今年6月20日に発行した新刊。これまで経済学(特に国家財政など)についての執筆が多く幾冊か読ませていただいたが、今回は著者がこの国(国民)のために「インターネット新聞」と「私塾」の立ち上げについて宣誓をし、「なぜ」いまこのよういな取り組みが必要なのかを綴っている。

 著者は国家財政の破綻をいち早く別の著書でも指摘しているが、日本は1千兆円もの莫大な借金を抱えており、第二次世界大戦の敗戦時と同じ水準であり日本のGDPの2倍になっている。なぜ、借金が膨れ上がったのか?理由は簡単で、いまは「30兆円枠」に抑えようとしている国債ですが、これまで発行した国債の償還(返済)期限は毎年来るのです。でも払えない。そこで別枠で返済額を払うために別枠の国債を発行しているのです。それが「借換債」と呼ばれるもので、国民に国債の発行と称して借りた金を返せないから別の手形を切る。現金ではないにせよ国の借金は自転車操業のように膨れ上がっているのです。著者は2006年度の借換債発行額は新規国債発行の3.6倍の108兆2600億円であると述べています。日銀の量的緩和政策の解除に伴い、金利があがれば国の借金も膨らんでいくだけなのです。

 このような問題を覆ってしまっている官僚と自分さえ良ければいいと言う政治家の犯罪的行為と相まって「真実を伝えないマスコミの責任も大きい」と著者は指摘しています。新聞であれば部数至上主義、テレビであれば視聴率至上主義がそれぞれの業界の問題点であり、ホリエモンや村上ファンドのような「ルールさえ守れば何をしてもよい」といった拝金主義がこの国を歪めていると語っています。そこで真のマスコミを創りあげるために韓国の「オーマイニュース」の現状を報告、市民記者になろうと呼びかけています。また日本古来の武士道的な気質が失われていると説き、「松下村塾」のような幕末に人材を輩出した私塾を立ち上げようと結んでいます。

 日本を再生するためのプロジェクト。今後の動きに注目したいと思います。



posted by 今だけ委員長 at 01:57 | Comment(0) | TrackBack(1) | 書籍紹介
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浅井 隆「羊たちはもう沈黙しない!」
Excerpt: 浅井 隆・戦略経済研究所21「羊たちはもう沈黙しない!」(第二海援隊) 自分たちの未来は自分たちで作る、ネット新聞が最後の切り札 以下、目次に沿ってコメントします。 (>の部分)
Weblog: ポロと旅する~あさちゃん。と一緒
Tracked: 2006-08-28 15:24
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