2011年05月19日

販売店の抵抗を乗り越え有料電子版「朝日新聞デジタル」が創刊

 18日朝のツイート(新聞記者の方)をながめていたら「きょう、朝日新聞電子版の記者会見がある。1社1名のみしか入れないとか…」という書き込みを発見。「いよいよ来たか」と感じられた方は少なくないと思います。
 今年4月からリリースするはずだった朝日新聞の電子版「朝日新聞デジタル」は、販売店の協力が得られず約2カ月ずれ込んだものの、「産みの苦しみ」?を経てスタート。7月までは無料なので、とりあえず登録してみましたが、どんなコンテンツが展開されるのか期待しながらウォッチしていこうと思います。

▽朝日新聞が電子版「朝日新聞デジタル」 7月末まで無料(朝日新聞 5月18日付)
 http://bit.ly/j3MhlT
▽iPadでも、Androidでも――有料電子版「朝日新聞デジタル」創刊(ITmedia 5月18日付)
 http://bit.ly/mM9aKT

 料金は日経と同じで、「紙」の定期購読者はプラス1000円。デジタル版のみは3800円でセット価格よりは若干安い(125円)設定です。いずれコンテンツの内容次第ということになるのでしょうが、あまり盛りだくさんでも人は1日24時間しかないわけですから、過去記事やデータ検索が充実するとイイかもしれませんね。あと写真アーカイブも欲しい。
 日経は経済紙という専門性を売りにしたコンテンツが投資家などに好評のようですが、一般紙の朝日新聞が紙でも、デジタルでもその料金に見合うものを打ち出せるかが大きな課題でもあり、個人的には期待のようなものも抱いています。


 朝日新聞デジタル版の話題がネット上で大きく紹介されている一方で、産経新聞(Sankei Biz)が読売新聞の発行部数が1千万部を割ったことを報じました。
▽変化する新聞業界 読売1千万部割れ、朝日は電子版創刊(SankeiBiz 5月19日付)
 http://bit.ly/mhxN94
2011年4月の新聞販売部数(ABC協会発表)Sankei Bizより.jpg 東日本大震災の影響によって前月比で7万部減少(ABC協会発表)したことが原因ですが、この時期に多い部数整理も重なったのでしょう。現場では「やっと重い鎧を脱げた」(YC店主談)という意見が大半のようです。今回の部数調整によってホテルなどへ無料で配っている新聞もなくなるかもしれませんね。

 確かに「部数は力なり」ということも理解します。広告単価という意味合いだけではなく、メディアの影響力はその部数や視聴者数によって大きく左右されるものですから、大きな権力を持つ側が間違ったことを推し進めようすることへ歯止めをかける意味でも「部数」に裏打ちされる発言力は、あった方がよいに違いない。でもそのメディアの会長(ナベツネさん)が国民や市民、読者の代弁として発言するのではなく、自論を展開して政治と絡むから避難されるわけで…。会長側近の方々の苦労をお察しします。

 やはり今回の震災は、メディアの再復興という意味でも大きなチャンスのように感じます。
*   *   *
未読本の山が…
新聞協会刊行物・未読分.jpg 震災前にアマゾンや日本新聞協会へ注文した本がページをめくることなく積み重なってきました。休日は避難所回りと娘の遊び相手でなかなか時間が取れないことに加えて、年齢のせいでしょうか、布団に入るとものの1分で寝てしまうため「ゴロゴロしながら読む」ことができなくなってしまったことも理由の一つですが、それよりも「読もう」という意欲のようなものが最近薄れていることが大きな原因だと感じているこの頃です。 よし、もうチョットふんばらねば!

追記:読み終えた新聞の整理をしていたら、付箋された新聞を発見。ちょうど1カ月前にツイートしたネタでしたが、とても印象に残ったインタ記事でした。
41660_1168989472_6699_q_normal[1].jpg 小関勝也
posted by 今だけ委員長 at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ニュース
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
ツイート