2011年01月13日

前略 内山社長へ声なき声を伝えたい

 販売現場ではおとといから営業活動がスタート。以前は「松の取れないうちは営業へ行くものではない」と先輩から諭されたものですが、4日の仕事はじめから引っ越し業者が行き交い、フリーダイヤルにも「購読申し込み」が来るご時世。ライフスタイルの変化は昼夜だけではなく「盆暮れ」も問わなくなっていると感じます。

 各方面からの問い合わせもネット時代では昼夜を問わずメールに飛び込んできます。先日は東京都内のある販売関係者からこんな連絡が入りました。
 昨年9月から読売新聞社が改築のため大手町の社屋から銀座の仮社屋へ一時移転したが、仮社屋への新聞各紙の配達がそのエリアを管轄する各販売店から配達されるべきところを(これまでは丸の内新聞事業協同組合から一括配達していた)読売関連の即売会社(K徳社)から配達させていようだ。移転前の8月時点では各紙100部程度は発証されていたとあって、銀座エリアの関係販売店はそれを期待していたところ裏切られた形になっている。ある販売店主は『場合によっては訴訟も辞さない』といっているようだ―
とのこと。正月早々あまり穏やかではありません。


 まさか天下の読売新聞社がそんな姑息なことをするはずはないと思いますが、やり方次第では大口購読する企業(官公庁)が即売会社から納品を受けることも不可能なことでもない。例えばこういうことです。
 本来、即売会社は消費者への一般販売はできず、新聞を小売する店舗(キオスクやコンビニなど)へ納入する契約を新聞社と交わしているので、読売新聞社の各部署で購読する新聞の販売行為は基本的にできません。ただし、読売新聞社が社内に(偽装でも)社内売店(購買部)のような小売店舗を設け、そこへ各部署が買いに行く―ということも考えられなくもありません。即売会社は新聞を原価相当(7〜8掛け)で仕入れているわけですから、(情報提供者がいう即売会社が関連会社であればなおのこと)新聞社はこれまで支払っていた購読料を2〜3割コストカットできるとも考えられます。しかし、即売会社にも利益が出ないと商売にならないので、販売定価から原価を除いた3割の利益を1.5割ずつシェアすればメリットはあります。また、即売会社は「返品制度」もあるので(身内であれば)“ごまかし”もやる気になればできるわけです。ただし、誰も目から見ても不正常なことですね。


 一般常識からして新聞社が即売会社を経由して(理由は明確ではありませんがおそらく購読料の抑制)購読していることが事実であれば論外なこと。これが表面化すると官公庁など大量購入しているところからクレームも出るでしょう。内閣官房だけでも年間新聞代に4千万円を使い、その理由として「新聞は再販制度の対象であるため、競争性のない随意契約とならざるを得ないもの」といわれているのですから、こりゃ公取委も怒りますよ。
http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou/pdf/2010.12.27%20na-2_01.pdf

 当該の販売店主は憤っているようですが、きちんと正規のルートを通じて改善を求めることが先決だと思います。「訴える」といっても、その理由が「本来得られるべき収入(購読料)が得られなかった」ということだけでは、ちょっと弱いような気もしますが…。


 ほかの新聞社の販売局などはどう見ているのかなぁ。ANY連合だから「知らぬふり」「さわらぬ神にたたりなし」なのでしょうか。このようなことを内山社長は知る由もないと思いますが、販売現場ではいろいろなことが起こっているものです。

スキャン0009.jpg 別ネタですが、業界紙のバックナンバーを見ていたら、昨年10月のABC部数が掲載されていました。
 ほとんどの新聞が部数を落としているなか、読売新聞は前年同月比で1万部増えています。でも販売店の部数は3万2212部減っているのに1万部増えている?疑問に思う方も多いと思いますが、即売部数が4万2000部増えているために販売部数が前年比で1万部増え、1千万部が維持されているというわけです。
 販売店の部数調整(押し紙の整理)をしても1千万部の旗は降ろさない読売新聞社。しかし、そのために無償でホテルの宿泊者へ新聞を配布することなどは、新聞がフリーペーパー化し商品の価値を落とすだけのように感じます。それだけ1千万部にこだわらなければならない理由もわかるような気もしますが…。

【追記】1月13日23:10
 小ブログを読んだという方からツイッターでDMをいただき、「(業界紙の)東京情報の2010年10月11日号に詳しく掲載されています」との情報をいただきました。ほかの業界紙ではあまり詳細なことは取り上げなかったようです。昨年10月中旬だと新年号の広告掲載のこともあって、スポンサー(大新聞社)の不利なことは書けなかったのかもしれません。その意味では「東京情報の骨っぽさ」を感じたりしています。
posted by 今だけ委員長 at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記
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