これまで公取委と意見存換をした際に「新聞協会や日販協は具体的な話し合いに応じてこない」という説明を受けてきました。「何でだろう」と感慨深く思っていたのですが、5月3日付の「新聞情報」には4月28日から実質的な初会合が開かれたと掲載されていました。では「それまでの期間何をしていたの?」と疑問に思ったのですが、会合が遅れた理由は“エッ”と思わせる内容。何でも公取委の竹島一彦委員長が3月27日の独禁法懇話会で「特殊指定に関して紙面を使って読者をマインドコントロールしている」旨の発言で紛糾していたそうです。
日販協特殊指定プロジェクトチームは4月28日、公取委の野口文雄取引課長らと実質的な初会合を持ち、公取委に提出した9項目からなる「特殊指定をめぐる問題点」に沿って討議を開始した。
プロジェクトチームは2月22日、3月23日に公取委と会合、見直しにおける問題点を販売現場の視点から強調してきたが、3月27日に開催された独占禁止懇話会での竹島一彦委員長の「マインドコントロール発言」を受け、理論展開を修正することにした。
公取委に提出した「特殊指定をめぐる問題点」とは、@51年、42年、7年前の改正の正当性A新聞における公正な競争B文化・公共性への配慮、順法義務C意見を聞く、考慮するの程度D特殊指定廃止と消費者利益E特殊指定廃止による乱売F不当廉売の基準G再販制度と特殊指定H再販・特殊指定と戸別配達。
初会合では、「51年、42年、7年前の改正の正当性」について、双方から主張が存わされる予定だったが、議論が始まる前にプロジェクトチームは、「マインドコントロール」発言の真意を明らかにするよう詰め寄った。これに対して野口課長は、「出席している我々は、ニュートラルな気持ちで臨んでいる」と発言、日販協の意向を上層部に伝えることを確約した。次回会合は5月22日午後4時から公取委で開かれる予定。平成18年5月3日付、「新聞情報」より
公取委は「存渉相手は新聞協会と日版協である」と述べていますが、今後、どのような議論が展開されるのでしょうか。これまで通り「都合の悪い話」は、日刊紙には登場してこないのでしょうかねぇ…。
業界紙の「偏った」紙面展開は、新聞経営者を煽てなければいけないので仕方ないかもしれませんが、もっと業界内部にある正さなければならない構造的な問題にも警笛を鳴らすことも期待?…したいものです。
僕は3月から新聞の専業職として
朝日新聞で働きはじめた19歳の男です。
睡眠もとれなくて、咳がでて
倒れそうです。
会社の対応もひどく、どうしたらいいのでしょうか。
最初の説明とは全然違って、困ってます。。
お勤め先の朝日新聞の販売所は、朝日新聞社本体が資本を注入している販売会社なのでしょうか?それとも個人店主が経営をする販売店なのでしょうか?
いずれにしても現状の労働内容が、雇用契約書や就業規則に大きく反している場合は、労働基準監督署に相談することをお勧めします。あとは、店主さんからルールに反した言動があれば、その都度(日時、具体的内容、その事実を証言してくれる人など)記録しておくことが大切です。
ブログを始めてから、さまざまな相談を受けますが、職場内で一緒に働く仲間が「もっと労働条件をあげていこう!この会社を良くしよう」と一致団結をして店主さんに改善を求めていくしかありません。「こんな会社腐っている…」と文句ばかりを書き込んでこられる方には「じぁ違う道に進んだほうが良いのでは」と言ってあげるようにしています。
自分の人生ですから、相談には乗りますが「どうしていくか」を決めるのは自分です。
少し気分が落ち込んでいたせいか、幼稚なコメントになってしまい申し訳御座いませんでした。
恐らく、個人店主が運営している販売所になります。
確かにどこの職場に行こうが、完璧な労働環境が整っているところはないと思います。
だから、僕自身が甘えているだけなのかなぁと思ったりもするのです。
店長に改善を求めたいのが本心ですが、無理でしょう。
雇用契約書や就業規則は一切の説明をないまま入社してしまった僕も駄目だったのかもしれません。
http://www.area-net.info/
このサイトから申し込みをしたんですが、
詳しいことは何一つ教えてくれませんでした。
いずれにしても、
新聞業界は色々な問題があるようですね。
ちょっとガッカリです。。
・・・・なんか愚痴っぽくなってごめんなさい。
聞いていただいて気持ちがホッとしました。
一度、労働局に電話してみますね。
本当にありがとうございます。
貼っていただいたサイトを見ました。一旦は「エリアネット」という派遣会社に就職するような形態をとり、「転職の特典」を付けて実際は新聞販売店へ送り込むという手法を取っているようですねぇ。派遣会社の登録をしているようですが、実態は新聞社の子会社か新聞販売店の協同組合あたりが運営していると思われます。
スポーツ新聞などの求人欄に“コレほどまで”と言わんばかりに紙面を割いて掲載されている新聞販売店の求人(代配・拡張)。それだけ新聞販売店に働く方々の定着率は低い証拠です。時代とともに「若干の底上げ」はされてはきましたが、まだまだ酷い労働条件の販売店も少なくありませんからねぇ。
藤田サンはまだお若い。じっくり考えられたほうが良いと思います。月並みですが頑張ってください。
↑の方、労働条件厳しいと思います。でもこれだけは・・・この仕事を何年か続けられたら、何事にも耐えうる根性はつきます。僕は高校からやってますが、色んな人間模様やお客さんのタイプなど、学べることは少なくありません。新聞労働者の社会的な評価は残念ながら、高いとは言えませんが、悪いものでもないと思います。以上、貴方にとって良い結論を期待してます。
モノゴト実体験をされている方の「声」が一番です。いつも心温まる貴重なご意見に感謝しています。
藤田サンも勇気づけられると思います。
販売の現場で、しかもこうしたブログを維持されていること敬意を表します。
私も遅まきながら動き始めました。
今までの新聞経営に胡坐をかいている経営者ばかりの新聞社は、先細りは見えてますね。それで経営者としての責任が果たせるのかと怒りを覚えますが、それが明らかになるのは10年20年後とたかをくくっているのですね。
新聞のみならず、マスコミで働いているみなさんは、この際、本当に自分がやりたかったことは何だったのか、一度立ち止まって考えてみると良いと思います。
『本当に自分がやりたかったことは何だったのか、一度立ち止まって考える』その通りだと思います。社会人として企業に入社したのがたまたま新聞社だったという気持ちの人もいるかもしれませんが、組織内ではいろいろな先輩の背中を見て、新聞社の役割や責任とは何かを考えるのだろうと思います。そこを頑張ってもらわないとダメなんだと思います。
新聞特殊指定や再販制度の問題は、新聞(言論機関)として、無くてはならない制度なんですが「いまの新聞社にその制度が値するか…?」だから批判が相次いでいると思うのです。営利を求めるのは企業活動として努力すべきだと思いますが、ルールを無視した何でもありの拡販行為、販売店への押し紙を含む広告・折込チラシなどの詐欺行為をしている新聞社に対して、市民の批判が相次ぐのは当然です。だから制度の維持を国会議員に求めざるを得ないというなんとも新聞の役割がいま問われていると感じています。
今後ともよろしくお願いします。