2010年11月10日

国家公務員も新聞社も「正義」は通用しないのか…

 尖閣諸島沖で起きた中国漁船による海保巡視船への衝突騒動は、本質的な問題を棚上げしたまま、今月4日に「中国との駆け引きに使う?」とか言っていた衝突事件の画像を動画サイト「ユーチューブ」へ流したとされる神戸海保職員(43歳)の逮捕という話題で持ちきりです。はぁ〜どうなっているのだろうこの国のメディアは…。

 昼食を取っていたら、琉球新報の「りゅうちゃんクラブ速報メール」(相変わらず早い)で第一報を知り、ツイッターを開いてみると新聞各社の速報を張り付けた“つぶやき”がズラリと並んでいました。もちろん夕刊もこの話題を掲載するために刷りだしが30分遅れとなりました。
関連記事を引用します。


衝突ビデオで神戸海保職員逮捕へ 上司に「自分が流出させた」
 尖閣諸島付近の中国漁船衝突の映像流出事件で、神戸海上保安部に所属し巡視艇うらなみに乗務する40代の海上保安官が、上司の船長に「自分が流出させた」と関与を認めたことが10日、分かった。警視庁は同日午後、国家公務員法(守秘義務)違反などの疑いで取り調べを始めた。同日中にも逮捕する方針。
 神戸海保や同じ庁舎に入る第5管区海上保安本部(神戸)は漁船衝突事件の捜査には関与しておらず、警視庁などは映像の入手経路の解明を進める。
 保安官は巡視艇で航行中の10日午前9時ごろ、船長に告白、既に帰港している。海保は被疑者不詳の国家公務員法違反の疑いなどで、東京地検と警視庁に刑事告発していた。
 また、動画サイトの運営会社側から押収した記録の分析で、映像は神戸市内のインターネットカフェのパソコンから送信されていたことが警視庁への取材で判明した。防犯ビデオの分析などで人物の特定を急ぐ。
 海保によると、漁船衝突事件は9月7日に発生した。流出したのは石垣海保が撮影、編集して那覇地検に提出したうちの1本。計約44分で、石垣海保と那覇地検のほか、最高検、福岡高検などで保管されていた。(共同通信 2010/11/10 14:04)

 国家公務員法(守秘義務)違反で逮捕される見通しの今だけ委員長と同じ43歳の男性保安官は、読売テレビの取材に対して「あれを隠していいのか。おそらく私がこういう行為に及ばなければ、闇から闇に葬られて跡形もなくなってしまうのではないか。この映像は国民には見る権利がある」と話したそうです。この問題をどうこう論じるのが国会議員や議員センセイから一方的にリークされたマスメディアだけではなく、もっと国民的議論をするべきとのメッセージも感じますが、反中を煽ろうとの意図もうかがえます。

「流出」告白の海保職員に、読売テレビが独自取材
 日本テレビは10日夕のニュース番組で、映像を流出させたと神戸海上保安部に申し出た男性保安官(43)に、系列局の読売テレビ(大阪市)の記者が事前に取材していたと報じた。
 記者が番組で語ったところによると、取材は数日前で、神戸市内で約2時間面会したという。
 保安官は記者に海上保安官の身分証を示したうえで、投稿した動機について「あれを隠していいのか。おそらく私がこういう行為に及ばなければ、闇から闇に葬られて跡形もなくなってしまうのではないか。この映像は国民には見る権利がある」「(国会議員による視聴が)限定的な公開だったので、このままでは国民が映像を見る機会を失ってしまう」などと説明したという。
 映像の入手経路についてははっきりと答えなかったというが、「ほぼすべての海上保安官が見ようと思えば見られる状況にあった。さして国家機密的扱いはされていなかった」と話したという。
 取材時の保安官の様子について、記者は「落ち着いた様子で、言葉を選んでいた」と語った。「周りの職場の人たちに大変大きな迷惑をかけることになった」とも話していたという。
 一方で、保安官に接触するまでの経緯について、記者は「映像を投稿した人物がいるという情報がある筋からもたらされ、調整を重ねた」と説明した。
(朝日新聞 2010/11/10 20:29)
 ともあれ、今回の内部告発に関して私が感じたことは国家公務員という権力の側にいる人たちは、正しい情報を知らせるための正義感(それを覆い隠そうとした権力に対抗する正義という論点で)がもたらした内部告発であっても認められないということ。だから国家権力が暴走しないようにマスメディアの役割が重要になってくるのですが…。

 内部告発といえば、最近地方紙の専売店従業員が押し紙や折込チラシの残枚数を広告主へ通告する事例が続き、新聞社や折込会社がその対応に追われているようです。
 これまでは販売店経営者が過剰な押し紙で経営が成り立たなくなった場合や改廃(営業権利を破棄)された腹いせに新聞社へ訴えを起こすというものでしたが(現在も全国各地で押し紙裁判が係争中)、販売店従業員(いわゆる経営者ではない労働者)は訴えるよりも費用がかからない内部告発という方法で理不尽な問題(そういう実態があれば)を告発するケースが今後も増えていくと思います。

 新聞社や折込会社からすれば「何を生意気なことを言って、お前たちはそれで飯を食っているのではないか」と凄みをきかせて罵倒してくる様が目に浮かびますが、その凄みを利かせてくる輩とて同じ穴の何とやら…。流通部門の問題とはいえ、新聞社も国家公務員と同じで「正義」という言葉がとてもむなしく感じてならないのです。ある大手紙労組の幹部(編集職場の方)がこう言ったことを思い出します。「うちの会社に押し紙なんて存在しません。そう経営者が説明していましたから…」。このような方が取材した記事を読んでいると思うと「オイオイ大丈夫か」と絶句してしまいます。
 そうであってはならないと思って、このブログを書いているわけですが…。胸を張って生きていきましょうよ、皆さん!

posted by 今だけ委員長 at 22:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | きょうの喜怒哀楽
この記事へのコメント
大分市役所の観光課の女性職員さんから直接聞いたのですが、自衛隊の事務官が自分の休暇帰省の為に自衛隊の訓練飛行のヘリコプターに便乗して大分へ帰省してると笑いながら大分市役所の女性職員さんが話してました。友達らしいのですが、それって公務員法違反なんじゃないですか?
その観光課の女性職員さんも地元企業の社長さんの口利きで市役所に入った経路もありますが!
Posted by 白黒 at 2013年10月17日 23:37
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
ツイート