サッカーワールドカップが盛り上がってますねぇ。
日本代表が一次リーグ突破をかけたデンマーク戦キックオフの時は、支店研修で3時過ぎからチラシ組み込みや逓送などの早出作業に従事していました。
いつもは眠い目をこすりながら仕事に駆けつける配達スタッフも自宅で試合を見てきたのでしょう。「前半途中2−0で日本が勝ってます」と興奮気味に話すスタッフの目はいつもより輝いていたように感じました。
ひと通りの作業を終え、ケータイのワンセグで試合内容をチェックしたら「後半途中3−1で日本がリード」。作業場では老若男女の歓喜の声があがりました。
一方、「一次リーグ突破なら号外発行」との連絡を事前に受けていたのですが、やっぱり7時30分過ぎから出勤途中の方々を対象に号外というより(結果は誰もがわかっているので)記念写真を刷り込んだ「紙」を配布。「マスメディアとして仕方ないかぁ」と感じつつ、その費用対効果とやたら盛り上がるサッカーワールドカップの各新聞社の取り扱いに疑問を抱いている私です。
そんなサッカー熱がさめやらぬその日の夕方、某コンビニの前を通りかかったら、自動ドアの奥から3Dの映像が浮かび上がってくるかのように新聞の即売スタンドが目に飛び込んできました。出入り口向かってディスプレイされている新聞即売スタンドは通常のサイズよりかなり大きめで、来客者の目を引くポジションに置かれています。
興味を持った私は名刺を片手に「チョット話を伺いたいのですが…」と切り出し、このようなディスプレイに至った背景と売上の変化について取材。店長さんは「K社の近くで営業しているのでできるだけ紙面のPRになれば」というありがたい言葉と、売上については「まぁそこそこ…」と明言は避けられてしまいました。
書籍の世界では「平積み」の場所を確保できるかどうかで売上に大きく左右するものですが、新聞(発行本社も販売店も)は売れる工夫をしたことがあるのか?と問われれば「ありません」と答えるしかないのが現状です。
新聞社は「売るのは販売店」というし、販売店もコンビニに納品すれば「あとはコンビニが…」との思考になっていると反省。これこそ殿様商売のなにものでもないとさらに反省…。
即売スタンドに吊るされた短冊(ふんどしとも言います)に、書き手からのメッセージがほしいなぁと思いました。「きょうのイチ押し記事」とか「デスク日誌」などの作り手のコラムがあると「チョット新聞を読んでみようか」とならないかなぁ。
まだまだ、やることはたくさんあるもんです。
【関連エントリー】
▽キオスクのおばちゃんと共に姿を消すスポーツ紙(2008.5.21)
http://minihanroblog.seesaa.net/article/97403931.html
けれど店側が積極的に即売スタンドを大きくする工夫には頭が下がりますね。6月19日エントリーにある「情報はオレたちが…」から早く脱却する必要があります。