オートロックマンションの売りは言わずもがなセキュリティ面の充実ですが、日々の新聞が1階のメールボックスへ配達されることへ不便を感じている読者の声は少なくありません。新聞を毎朝読む習慣が崩れてきた要因に紙面の問題とは違った観点で、オートロックマンションの普及もその理由の一つにあげられると感じています。
「読者ニーズに応えるべき」と市内最大規模のマンション(ライオン印)での階上配達を実現させてから早6年。各系統の理解と協力もあってこれまで15物件で全紙協同による階上配達が実現しています。
今回の物件も“ワンランク上”のマンションということもあって、入居される多くの世帯で何かしらの新聞を購読されていました(3紙購読されている方も)。システムを説明すると「それはありがたい」と大好評。なかには「東京では別途配達料が加算されるが…」との声も。その時には胸を張って「新聞は再販指定の商品ですからすべて購読料に含まれております。お客様の利便性とセキュリティの両面を遵守しながら配達作業にあたらせていただきます」とこれ見よがしに決めセリフを言わせていただきました(こんなときしか言えないのですが…)。
以前、私が所属する会社で既存のオートロックマンション住民へ「階上配達を望むかどうか?」という内容の大規模なアンケートを実施しました。サンプル数は2000世帯近くだったと記憶していますが、結果は希望するが5割弱で、「現状(メールボックスへの配達)のままでよい」が4割弱という結果。その結果が影響したのかどうか分かりませんが、新築物件はもとより既存マンションへの階上配達の働きかけは小休止しているようです。
しかし、お客様の生の声を聞くと新聞購読の習慣を維持していただくためも推進させなければならないと強く感じました。先般のアンケートもやはり文書だけではその利便性や信頼のようなものが伝わらなかったのかもしれません。直接説明をさせてもらうと「それはよいサービスだ」と膝を打って理解してもらえるものです。
今回の説明会からiPadを使って階上配達のシステムを説明しました。何のことはない、紙ベースのパンフをPDFに読みこませて画面で見せるだけなんですけどね。お客さまからは「エー!iPad使って新聞の説明ですか」と説明自体よりもiPadへの関心の方が高かったかも…
この業界はどうしても「それはやったことがない」、「よその系統と足並みはそろえられない」だとか言いたがるんですよねー。つまりは「やりたくない」、「めんどくさい」…。
規則にのっとった競争ならばいくらでもやっていいと思いますが、モノばかりに頼って肝心の商品(新聞)をPRしない某大新聞って恥も外聞もないのかと思う今日この頃です。
あー、近いうちに飲みたいですねー(ムリかっ!?)
九州と東北は遠いようで“遠い?”ので、同士なのに会えない辛さ…同じ気持ちですw 何かしらの出張で東日本エリアに来られる時は一報を!
さて、やるか、やらないかの話は、将来自分たちがこうなってしまう可能性があるから今のうちに“やる”という理解ができないと進まないのかなぁと思います。
担当員同士で思いきり喧嘩した方がいいんじゃない?もう鳩山さんのような“友愛”という名の護送船団方式では立ち行かなくなります。すでに夕刊廃刊を皮切りに、「業界で…」という括りから「あの地域では…」という淘汰が始まっていると感じませんか?
自身はあまり格差という言葉を使いたくはないけれど、業界全体でどうこういう前に地域読者のニーズに応えられない地域から淘汰されていくようになるのではないかと感じています。
『この案件の進め方』はこちらへ来られた時にじっくり時間をかけて説明します(笑)