東北勢では福島民報、福島民友、秋田魁に続いて、岩手日報も7月から夕刊を廃止するときょう付けの紙面で社告が打たれました。
以前のエントリーでは確定ではなかったため社名を出しませんでしたが、すでに3月の時点で伝わっていました。「夕刊廃止をめぐり村田会長からの反対や統合版価格が決めるのに時間を要したことなど、社内ですったもんだがあった」と聞いています。
「次は東奥日報も・・・」との話も囁かれているようですが、夕刊廃止問題は続々と出てきそうです。
【社 告】
▽7月から夕刊を朝刊に統合します 購読料は月2980円
岩手日報社は7月1日付紙面から夕刊を統合し、ページ数を増やした新しい形の朝刊を発行します。これに伴い、6月30日付をもって夕刊は休刊とします。同時に月決め購読料を現行の3007円から2980円に改定します。
これまで長い間、読者の皆さまに親しんでいただいた夕刊を統合することは誠に心苦しいものがありますが、何とぞご理解をいただき、より充実した新紙面の朝刊を継続してご愛読くださるようお願い申し上げます。
近年、インターネットの普及、県民の情報生活の変化などメディアを取り巻く状況は激変しています。こうした時代のすう勢の中で新聞の夕刊の在り方も見直す時期と判断しました。
これに加え、長期化する景気の低迷は広告需要の落ち込みを招き、新聞発行の経営環境は厳しさを増しています。このため、岩手日報社は夕刊を朝刊に統合することで、販売、配送、配達にかかるコストを削減し、将来とも安定した新聞発行を目指す道を選択しました。
新しい朝刊には、夕刊の文化欄、読者の投稿欄、教育のページ、スポーツ広場など主要な面を盛り込みます。県内はもとより、国内外の最新のニュースとその背景を探る解説や評論を強化するとともに、地域に密着した話題、暮らしの情報をさらに充実させ、読み応えのある紙面にします。詳細は後日、お知らせしますのでご期待ください。
なお、新しい朝刊の1部売り価格は現行110円を130円に改定させていただきます。
岩手日報社 (2010.5.11)
▽岩手日報社告
http://www.iwate-np.co.jp/syakoku/1005111.html
▽新聞人は「何を」守るために新聞を発行し続けるのか
http://minihanroblog.seesaa.net/article/144688809.html