勤める会社で取り扱っている「ニューズウイーク(日本版)」を定期購読しているのですが、昨日届いた3・15号の特集は「ブログは新聞を殺すのか」。時事通信の湯川さんが書いた「ネットは新聞を殺すのか」のパクリ?と興味津々ページをめくってみました。
ネットの急速な進化が名門ニューヨークタイムズをも存亡の危機に。激動の最前線アメリカからニューメディアの未来について「ブログは新聞を殺すのか」、「紙のニュースが燃え尽きる日」、「市民メディアの夜明けが来る」の3部構成で報告されています。
新聞の王座を脅かすブログと巨大ポータル。アメリカの日刊紙の発行部数は80年代からその落ち込みに歯止めがかからず廃刊する地方紙も多いーとデータをもとに分析。「EPIC2014」の説明も掲載されています。
「ニュースの価値判断が新聞の未来を左右する」と新聞の可能性について触れている箇所を引用します。
「新聞には関心の異なる多くの読者の欲求に応えなくてはならないというハンディもある。テーマごとに細かく分かれているニュースサイトやブログには、そうした悩みはない。自分の興味ある分野のニュースだけ表示したり、電子メールで送ってもらうようにすることも簡単だ。だたし、すべての読者がそれを求めているかどうかはわからない。自分が知りたいことより、他の人々が何を知っているかを知りたいからではないか。新聞の未来は、紙のままであれ電子化するのであれ、そうしたニュースの価値を判断するメディアとしての存在意義をどれだけ認めてもらえるかにかかっている」
「読み手同士の無限の対話を可能にするブログは、民主主義に欠かせない自由な議論を促すという点で、新聞にとってこれまでで最も手ごわいライバルかもしれない。逆に主観的な意見にこそ価値があるブログの普及は、客観性を武器とする新聞の必要性を読者に再認識してもらうチャンスかもしれない」
日本とアメリカでは歴史も文化も習慣性も違いますが、ネットの普及と新聞離れをアメリカ事情と同じに扱ってはいけないと思います。宅配網にあぐらをかいて「読者から離れていった」日本の新聞。復活をかけて紙面内容の工夫、販売の正常化に早急に取り組むべきだと思います。
・・・新聞の価値を再認識していただける機会・・・になることを切に願っています。
そう願いたいです。でも新聞がジャーナリズム性を失い権力に擦り寄ってしまったら、アメリカの市民ジャーナリスト集団や韓国の「オーマイニュース」のようなネットメディアが出てくる可能性もあると思います。
だから新聞には頑張ってもらわなければいけないのです…。
「ネット(ブログ)」と「新聞(紙)」を別物という認識ではないのですが、周りが騒ぐ“脅威論”に誘導されてしまっているのかもしれません。もう一度足元から見直します。
うーん、そうですねぇ。足元は委員長はしっかりと見えていらっしゃるはずです。後はいかに新聞社自体が今までの生活者意識をリードしていたメディアから、生活者の意識に合わせて変容していくメディアになれるかが鍵だと思います。
今年、日本青年会議所内に「マスメディア検証委員会」という委員会ができました。そこの委員長をやっております。昨年秋からマスメディアについての勉強をはじめて、本当に色々なことを学びました。
本業は印刷業なので、ネット社会における紙媒体の生きる道については真剣に考えざるを得ない環境におります。新聞も含め紙媒体のコンテンツが問われる時代になってきたと思います。
よかったら私のブログにも遊びに来てください。
「マスメディア検証委員会」ぜひ会議に参加させていただきたいです。業界の外側にいらっしゃる方々に「新聞」(紙媒体)を語ってもらいたいです。ブログなどでは「言い切り」で終わってしまい、上っ面の理解しか得られないので…。
最近、紙媒体(特に新聞ですが)に身を置いている私のような人間が書くブログは炎上寸前ではありますが、今後ともよろしくお願いします。