このところ、新聞社の経営状況が厳しいからなのか新聞拡張員(その行為自体も)もめっきり減ったように感じます。
これまで新聞社の調整弁となってきた「拡張維持費」は大幅に削られ、どこもかしこも経費削減(節減)で何とか“いま”をしのごうとしています。採算無視の「オマケ付き」販売はまだしも、新勧(注1)を取らないことにはどうしようもありません。いくら経費削減をして経営をしのいでも営業部門が収入を維持もしくは向上させていかないと企業は断末魔(東洋経済チックかな?)
きのうの夕方、久しぶりにY系の方の訪問がありました。ジャンパーをはおった20代青年(もしかすると奨学生)がインターフォン越しに「お届けものに来ました」とひと言。
いつもなら話を聞くのですが、娘のオムツを交換中で、「ゴメンナサイ、ちょっと手が離せないんだけど何か御用ですか?」と返答したところ、「近くのY新聞なんですけど、よかったらこれに応募してください。ポストに入れておきますんで…」とセールストークもなしにそそくさと帰ってしまいました。
そしてポストに投函されていたのがこのA6サイズよりも小さいチラシ。
拡張行為も穏やかんなってきたのか、たまたまその青年が寒空の下で意気消沈していたのか定かではありませんが、昨年の「創刊130周年大拡張作戦」から一転して訪問者の“変わりよう”を感じました。
でも、チラシには「※この企画はあくまで訪問の御礼であり、新聞購読の有無とは一切関係ありません」と記載されています。訪問の御礼でプレゼントが当たるなんて企画は余計に怪しい気もしますが…。
顧客情報を集めるためのアプローチなのかその真意は分かりませんが、販売店もさまざまな収入施策にチャレンジしていかないと、これから時代に立ち行かなくなります。
“座して死を待つ”なんて綺麗ごと言ってられませんからね。
注1:新勧とは「新規契約」の略。今まで購読したことのない方が新しく勧誘するということを「新勧カード」と新聞業界では呼んでいます。これは、別の販売店のエリアで××新聞を何年も購読していても、該当販売店のエリアでの購読履歴が無ければ、その方の購読契約は「新勧」となります。(新聞の定期購読を考える会HPより引用)