2010年02月11日

朝日新聞が佐賀、大分の夕刊廃止 1日2回のインフラがなくなると…

 朝日新聞西部本社が佐賀、大分県内で発行している同紙夕刊を3月いっぱいで廃止するとの社告が10日付朝刊に掲載されました。きのう昼過ぎに連絡が入っていたのですがアップするのが遅れました。

 社告によると「読者のライフスタイルや要望の変化」に伴う対応ということですが、採算が取れない地域は切り捨てられるという構図は、まさに市場原理なのでしょう。地方紙が完全セット販売をしていない地域では、夕刊の配達コストが大きな負担になります。あまりあてになりませんが昨年12月の日本ABC協会発表によると、佐賀765部(前年比▲83部・90.2%)、大分4,679部(前年比▲226部・95.4%)と、ほとんど採算ラインを割っています。購読層もおそらく市内中心部の官庁や企業関係で占められていると思います。
 これで朝日新聞西部本社管内の朝・夕刊セット版発行地域は、山口県(下関市)と福岡県、それに沖縄県(沖縄は福岡、東京から空輸するため、配達は13時ごろ)ということになります。


 これまで印刷拠点の建設とともに販路拡大を行ってきた朝毎読の全国紙(九州地区でば西日本新聞)。右肩上がりの時代では少々採算が合わなくても拡大路線を続けられましたが、ここ数年の夕刊廃止を分析すると(現在の形態では)すでに夕刊発行はビジネスとして成り立たなくなっていると言い切ってよいのではないでしょうか。


 個人的には、これからの新聞には速報性よりもニュースの解説などが求められてくると思うので、朝刊をやめて夕刊一本にしてはどうかと思うのですが、まだまだ日本人は「朝ポストから新聞を取って…」という習慣が強いのでムリかなぁ。折込チラシも「きょう10時から特売!」など速報性を求めるスーパー系チラシも多いので、やっぱりNGですね。


 販売店からすると夕刊の配達員をリストラしなくちゃいけないという問題もありますが、これまで早朝と夕方の2回(それも毎日)決まった時間帯にエリア内を(新聞配達で)巡回するというインフラがなくなることは、宅配(物流)網を生かした事業展開を進めづらくなると感じます。


▽朝日新聞、大分と佐賀で夕刊廃止へ(読売新聞 2月10日付)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100210-OYT1T00650.htm
▽朝日新聞、大分と佐賀で夕刊廃止 3月31日付で(47NEWS 2月10日付)
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021001000422.html



posted by 今だけ委員長 at 13:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ニュース
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