2010年02月08日

いい新聞社にいい配達人あり

 佐賀新聞の仲間から「神戸新聞のサイトを読め」とのメッセージが届きました。このような伝達もネット時代ならでは…。


>神戸新聞のページにドラマの感想が載ってますね。
>放送から4日で約560人の方からメールが届いたそうです。
>すごい!
>そして感想が熱い!
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/bunka/201001kobe7days-message/
>ぜひまだの方はご一読ください。
※ドラマとは、1月16日にフジテレビ系で放送された『阪神・淡路大震災から15年 神戸新聞の7日間〜命と向き合った被災記者たちの戦い〜』のこと。

 『神戸新聞の7日間』へのメッセージには、5つのカテゴリごとに149人分の感想が掲載されています(▽忘れない=51▽震災を追体験=24▽ありがとう=51▽作品について=13▽新聞人=10)。
 おおむね、「感動した」という感想が寄せられていますが、「まるで神戸新聞だけ震災の時、頑張っていたような、新聞社に働くのだからこんなこと当たり前だと思います」、「ドラマはCMが多く残念でした」という意見も。
 もちろん私も見たのですが、ほぼ同じ感想を伝えた方がいらっしゃいました。その方からのメッセージはこれです。「新聞は、テレビやラジオみたいに速報することはできませんが、写真や活字で夢や希望を与えられる重要なメディアだと思いました」うん。


 新聞配達に関連するメッセージも見つけました。以下に引用します。
▽仕事に誇りを持って頑張ろう (札幌市 女性 新聞配達員 Mさん 45)
 あの日の朝TVを付けた時の衝撃は忘れられません。「どこ? え、神戸? え、日本?」それからしばらく動けませんでした。
 自分が新聞配達をする時、仲間たちと[配達の人間がいなかったら全部無駄になるんだから、自分たちが一番偉いんだ」なんていつも冗談で言っているのですが、取材し、原稿を書き、印刷し、配送し、配達する、何一つかけても新聞は用が足せません。一晩たってもまだこのHPを観ているだけで泣きそうな気持ちですが、情報を伝達すると言う仕事に誇りを持ってこれからも頑張ろうと心に誓いました。
 あの震災を体験された方の心の傷は一生消えることはないと思いますが、神戸の方々の明るい未来の為にこれからも頑張ってください。本当にありがとうございました。


▽いい新聞社にいい配達人あり (神戸市東灘区 男性 会社員 ねむすけ 49)
 番組の後半、配達所の方が配達する家がなくなり、新聞社の人たちが懸命に作った新聞を「読んでください」と道行く車の運転手の方々に配っていたシーン。
 感動しました。
 いい新聞社にいい配達人あり。チーム一丸として苦難を乗り切った神戸新聞社グループ。これからもがんばれ。地元神戸の誇りです。

 業界のこちら側にいる人へのご褒美ですね。このように思ってくれる読者のために頑張らないと!

posted by 今だけ委員長 at 19:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
今だけ委員長さま

「─7日間」メッセージの受付担当をしています
なだクミンbです。

ご覧いただきありがとうございます。
もう1カ月近くたつのですが、
今も多くの励ましのメールが届きます。

そのため、メッセージの紹介も
毎日、10本程度ずつ増やしておりますので、
また、お時間のあるときにでも
見に来てくださいね。

佐賀さまにもよろしくお伝えください。

今だけ委員長さまのご活躍お祈りしております。
Posted by なだクミンb at 2010年02月10日 21:56
なだクミンbサマ!コメントありがとうございます。そしてごぶさたしております。

どの新聞にも読者からの「声」は掲載されますが、何となく新聞チックに編集(あえて新聞社への褒め言葉を掲載しない)されるものです。そこで(新聞社に対して)ちょっと厳しい意見を醸し出してバランスを取るのではなく、好意的意見もきちんと載せ、「こりゃボツだ」という批判的な投書もきちんと載せて返答を尽くすことが必要なのだと思います。紙面を読者間の議論の場として提供するだけではなく、新聞人も主張する。もちろん署名で。

これからの新聞の生き残り策に関して、さまざまな意見が出されていますが、「ファン」(これは読者数で計るものではありません)をいかにつくり、つながっていけるかがポイントだと思っています。その意味では、神戸新聞は震災という不幸な出来事ではあったけれども読者と近づいたように思います。現在、ほとんどの新聞社が読者との距離感を見誤っているなかで、今回のようなアクションはとても大切なことだと思います。

またお会いできる日を楽しみにしています。いろいろとご教示ください。
Posted by 今だけ委員長 at 2010年02月11日 20:58
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