2010年02月01日

TOKIOが「新!宅急便」宣言

 けさの新聞紙面にヤマト急便が今月からスタートする「宅急便受取指定」サービスの全面広告が掲載されていました。

宅急便.jpg 「宅配から個配を目指す」というこのサービスは、「荷物は家族ではなく自分に渡してほしい」という要望を受けて、宅急便を配達する前に受取人あてにメールで配送予定を通知。ユーザーは希望の受け取り日時と、受け取り場所を自宅やヤマトの直営店、勤務先などから指定できるというもの。日中留守にしている単身世帯などでは、近隣の宅急便取扱コンビニエンスストアに荷物を転送するように指定し、深夜に受け取ることができるそうです。このサービスを利用するためには、受取人が「クロネコメンバーズ」の登録会員であることが条件。

 「宅急便受け取り指定」サービスは、同社が刷新した情報システム「次世代NEKOシステム」による取り組みの第1弾ということですが、宅配ドライバーが持つポータブル端末も運賃と包装資材代の支払いが電子マネー(nanaco・Edy・WAON等)で支払えるシステムを導入するなど、顧客ニーズへの対応とデータベース化に向けて、業界内でも抜きんでたシステム構築(かなり投資したと思います)が進んでいると感じます。


 よく考えれば、このようなシステムを導入することはユーザー重視だけではなく、これまで受取人に会えるまで何度も訪問するという非効率だったドライバーさんの作業の解消にも役立ちます。ドライバーさんの賃金は基本給プラス歩合給なので、管理する側もさほど労働時間(時間外手当が発生しない)を気にしていないのかもしれませんが、ヤマト運輸の従業員の平均勤続年数が、男性6.8年、女性6年という状況からすれば、労働条件の整備(労働時間の短縮)も課題となっていることでしょうし、その辺の改善も視野に入れたシステムなのかなぁと。

 この「宅配から個配」というキーワードは、メディア界でも以前から言われている「マスメディアから個メディア(ソーシャルメディア)」にも通じることかもしれませんね。


▽ヤマト運輸、第7世代システムに300億円投資--木川社長、IT投資ためらわない(ZD NetJapan)
http://japan.zdnet.com/news/ir/story/0,2000056187,20407665,00.htm
▽「宅配から“個配”へ」 ヤマト運輸、受取人が日時と方法を指定できる新サービス(ITmediaNews)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/28/news011.html

 
posted by 今だけ委員長 at 19:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ニュース
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