その方は、元通産官僚の村上世彰氏さん。彼が率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)のマネーゲームは何かと話題を呼んでいますが、今回は老舗百貨店「松坂屋」の筆頭株主という権利を濫用して、全従業員の解雇などを非公式に打診されていたことが判明。今日の報道では「従業員解雇には触れていない」とされていますが、松坂屋幹部は「あまりに非常識」と述べています。
従業員を一旦解雇して、再雇用するという人件費抑制のやり方は許されない。人の生活権を奪う暴挙に他ならないと感じます。
しかし、村上氏を賛美する若手経営者も少なくありません。でも考えて欲しい。人の気持ちは金では買えるわけがないし、金の力で「奴隷化」をすすめる村上氏の手法が、果たして住みよい国をつくることにつながるのかと・・・。
「規制緩和政策」や「選挙対策」も“流行らせる仕掛け人”の術中にはまってしまい、村上氏のような「頭が良いのだから何をしてもいいんじゃない」と後押しをする体質があると感じます。