この広告手法は夕刊などで広く活用されていますが、題字は残しつつも(第三種郵便扱いなので)カラフルな配色でインパクトをつかむというものが主流でした。でも今回の産経紙面は「幸せな日本のつくり方。」との大きな見出しが…
民主圧勝の世論調査に反旗を翻し、自民党の巻き返しを図ろうとの決意表明か?と一瞬思いましたが、中身はSMAPのニューシングル「そっときゅっと/スーパースター★」(本日発売)のPR広告。どこの広告会社が仕掛けたのかわかりませんが、一読すると8月30日の衆院選への投票を促す内容になっていますが、自民党を擁護していると感じられる節があります。「景気がよい時は問題なく政治は進むけれど、悪い時は誰かへ責任を押し付ける。政権を変えることだけを目的とせず、国民一人ひとりの判断で政治を考えてみよう」というもの。
ともあれ、業界の切り込み隊長(勝手に言ってますが…)産経新聞社のマネジメント力と柔軟な社内体制は、フジサンケイグループという巨大メディア企業の一員だからできることなのかもしれません。おおかたの新聞系グループ会社は新聞社が一番上で、その下にテレビ局が位置しているため、伝統を重んじる新聞社的な営業手法(前例踏襲型)が多いものです。しかし、フジサンケイグループの場合は逆です。フジテレビの下に産経新聞が位置しているのです。
今回のラッピング広告も、スマップが所属するレコード会社はビクターエンターテイメントなのですが(フジサンケイGのレコード会社はポニーキャニオン)、本日発売のCDシングル「そっときゅっと」が、フジテレビ系で放送されている「任侠ヘルパー」(草g剛主演)の主題歌なので、いろいろな仕掛けができたと思います。
メディア企業のコングロマリットが今後も活発になってくると思いますが、中心となる企業(経営トップ)の采配いかんでマネジメント力や柔軟な社内体制に違いが出てくると感じます。
<自民党を擁護していると
<感じられる節があります
私もそう思いました。
netでそういう風に思った人を
探してキーワードでヒットしました。
今のところブログとか少なかったです。。
みんな幸せになりたいためには
やはり政治が変わらなきゃいけないので、
このままではいけないのに・・・
と思った主婦の独り言です。。
そうですか。「自民擁護」と感じていらっしゃる方が少ないとは…。メディアも芸能人(歌手)では初めての「ラッピング広告」の話題性ばかりを取り上げて、その本文の行間に込められている世論への訴えのような捉え方ができないのもメディアリテラシイが落ちていることを意味しているように思います。
4年前の郵政解散時に「小泉劇場」と揶揄されたメディアが、きちんと反省したのかどうか分かりませんが、今のところ正常(両論併記・適切なオーディエンスの公表)な報道がなされていると思います。
先人が「朝日の主張が変わったら気をつけなさい」といった意味がよくわかります。