電通「鬼十則」
著者 植田正也(PHP文庫)520円
世界最大の広告会社「電通」の4代目社長吉田秀雄氏が定めた「電通鬼十則」。"これで"やってきた企業は、これからも"これで"やっていくのでしょう…
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
新聞販売店にも「販売日訓」なるものがあるんです。それぞれ系統ごとに違いがありますが、電通の鬼十則と同じ1940年代に作られたものが多いようです。
1日 集金も拡張も足が武器
2日 日課をたててその日に果たせ
3日 増やす前にまず減らすな
4日 服装は清潔、言葉はていねい
5日 親切と根気が第一の拡材
6日 証券は神聖、帳簿は正確に
7日 早め々々に割当を達成
8日 一部の新聞もムダにしない
9日 抵抗されても論議しない
10日 未購読者から愛されよ
11日 新聞と一緒に誠実を売れ
12日 どんな問いにも答えを準備
13日 読者の依頼は必ず果たせ
14日 不着届は何より優先
15日 奪われたら奪い返せ
16日 中止読者にもう一度ねばれ
17日 転入者にはまっさきに行け
18日 メモする習慣、忘るな連絡
19日 早い配達は早い紙分けから
20日 特ダネがのったら拡材に活かせ
21日 からだが資本、早起き早寝
22日 代わった配達員に馴れるまでつけ
23日 電話が鳴ったら読者と思え
24日 ポスター、はり出し戦うつもりで
25日 延ばされた集金、予定日をきけ
26日 不着続いたら原因をただせ
27日 折り込み広告も紙面のうち
28日 集金の途中、拡張のチャンス
29日 面倒な処理、一人でするな
30日 デマはつきもの、おどらない
31日 不着、廃証は仕事の恥