2009年02月07日

時効になっても忘れない 朝日新聞阪神支局襲撃事件

  赤報隊の秘密.jpg
赤報隊の秘密―朝日新聞連続襲撃事件の真相―
著者 鈴木邦男(鹿砦社)1,500円

 週刊新潮が先週号から「私は朝日新聞阪神支局を襲撃した」という特集を組み、実行犯(自称)から取材したという記事を伝えています。しかし、朝日新聞社は自称実行犯と接触した事実を踏まえて、その信憑性について疑問視しており、「連載が終了した時点で検討する」(名誉毀損で訴えるのか)としていますが、その真相は…

 本書は復刻新版(1999年の発行)ですが、初版は朝日新聞社への襲撃事件(犯行声明が出された)が始まってから3年後の1990年。当時、鈴木氏が一連の朝日新聞襲撃事件を朝日ジャーナルに連載していたものも収録されています。
 著書の鈴木邦男氏は産経新聞を退社後、政治団体(俗に言う右翼です)一水会の代表を務め、よく深夜番組のコメンテーターとして出演していますが、同書発行後に同氏や故野村秋介氏が赤報隊に関連しているとして容疑者扱いをされたことなども紹介されています。
 朝日新聞阪神支局の銃撃事件の真相を知りたくて以前に購入したのですが、一連の朝日新聞社(東京本社、阪神支局、名古屋本社社員寮、静岡支局)やリクルート前会長の江副氏などへの襲撃や爆弾設置事件を年表式(犯行声明)にまとめ、赤報隊とはどのような組織なのかを著者が考察する構成になっています。

 赤報隊事件(警察庁指定116号事件)は6年前に時効を迎えましたが、決して忘れることはありません。言論機関を暴力で封じ込めようとする行為は絶対に許されないことです。

【追記】
週刊新潮「本社襲撃犯」手記 「真実性なし」本社判断(朝日新聞2月23日付)
 「あらたにす編集局から」を引用。
 朝日新聞阪神支局襲撃事件をめぐる週刊新潮の「実行犯手記」について、「事実と異なる点が数多く含まれ、真実性はない」とする私たちの検証記事を掲載しました。「事実に基づかない記事は被害者の名誉を傷つけ、遺族の思いを踏みにじった」。事件の取材班の言葉です。


posted by 今だけ委員長 at 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍紹介
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