「岩手・金子店から届いた、この業界を憂える手紙」という見出しで、日本新聞販売協会(会長:高橋誠一氏/東京朝日)と新聞公正取引協議会(会長:内山斉氏/読売新聞グループ本社社長)へ宛てた手紙三通が約半頁を割いて掲載されています。
内容は業界内の過当競争に傾注してきた業界構造の問題を指摘しながら、決められたルールを守れない集団なのか、法律・約束を守れないレベルの低い集団なのか――と一向に変わらない販売現場の状況を一喝。「1952年(昭和27年)以来、過当競争がエスカレートし、今日に至っていますが、過去46年間の悪習に早くけりをつけないと新聞販売の明日は無い、と思います」と綴られています。
金子さんのような販売店主がいらっしゃることは、この業界に身を置くものとしてとても心強いことです。金子さんの「地域からの信用がいかに大切か」という言葉こそが、今後の新聞業界を維持していく上で必要なことだと新聞経営者は認識し、販売正常化(取引関係の正常化)に真剣に取り組むべきです。