いまでも図書館へ行くと新聞のバックナンバーを閲覧している方を多く見かけるのですが、その光景を見るたびに「新聞は歴史の証人」なのだなぁとつくづく思います。
いまではネット検索でそこそこのトピックスは拾えますが、歴史的なニュースの記事を確認するだけでなく、その当時の広告やテレビ番組など社会の動きまで伝わってきます。これが新聞社の砦というか企業資産だと思っているのですが、インターネットという恐竜は世界各国で発行されてきた新聞紙面の過去記事を簡単にデジタル検索・閲覧できるシステム「ニュース・アーカイブ・サーチ」をグーグルが発表しました。
![news_res[1].gif](https://minihanroblog.up.seesaa.net/image/news_res5B15D.gif)
▽CNET Japan「グーグル、「Google News Archive」に新機能--過去の新聞記事を検索閲覧可能に」
▽ITmedia「Google、新聞各社と提携、過去の記事をデジタル化」
▽INTERNETWatch「米Google、新聞紙面のデジタル化プロジェクトを開始」
▽Google Mania「Googleが過去の新聞記事をデジタル化して検索できるサービスを開始」
▽TechCrunch「Googleと新聞各社提携による新聞過去記事検索」
▽AFPBBNews「グーグル、過去の新聞記事の検索閲覧を可能に」
今朝の朝刊各紙にもこのニュースが掲載されていましたが、日本の新聞界はどのような対応をするのでしょうか?
過去記事の閲覧については、ほとんどの新聞社が記事データベース(有料)を構築しているので個人や企業の契約によって閲覧およびプリントは可能です。あとは、国立国会図書館のHPには見たい新聞を所蔵している機関を検索できる「全国新聞総合目録データベース」があります。また、1988年3月に発足した財団法人日本新聞教育文化財団が運営する「新聞ライブラリー」(横浜市:新聞博物館内)でも無料で閲覧できます(複写には40円程度必要)。
メディア・パブにはグーグルが提供するサービスについて「ところで、歴史的な日本の新聞記事や雑誌記事も、上のようにネット上で気楽に利用できるようになるのだろうか。質の高い情報にアクセスしにくい過疎地にならなければよいのだが…」と結んでいます。あえて新聞記事を「質の高い情報」と評して、新聞社の資産をネットへ開放するよう求めているように感じます。
インターネットという自由な空間に“日本の新聞社”がどう対処していくのか…日本と米国の新聞産業構造は大きく異なりますが、第二の波が押し寄せているように感じます。