2005年12月06日

新聞の力、影響力は表裏一体! 現代ではどうか?

新聞と大衆.jpg
新聞と大衆
著者 キンズリー・マーティン(岩波書店)350円

 1955年初版。著者はケンブリッジ大学卒業後、1927年から1931年までマンチェスター・ガーディアンの編集人に加わり、その後ニュー・ステーツマン&ネーションの主筆に就任。
 各章とも思想的な論調で記されており、「大衆に対する新聞としての役割」を第1章「自由とは」、第2章「独占への傾向」、第3章「大衆が求めるもの」、第4章「新聞の力の限界」、第5章「無知と宣伝」、第6章「公共の仕事」、第7章「一つの世界の世論」で構成されている。
 「新聞の力の限界」の章で、印象深い1行があった。『新聞の力とは真相をかくすことである』人々が注意深く選び出されたニュースだけを読んで、真相を全部知らされたものと思い込むものなのだ。だから新聞は絶えず議論を重ねて間違いのないジャーナリズムを確立しなければならないのだ。
 「新聞の自由」は、長期にわたる困難な戦いで勝ち取られた民主主義の根本原則である。その自由とはニュースを無検閲で発表する権利、名誉毀損法の制約内で、政府または他の何びとの干渉も受けずに論評し、批判を加える得る権利を意味する。この権利は本来編集長により主張されるものである。編集長はニュースの真実性について、記者の批判と論評の公正さに関して責任を持つことを、大衆に知って貰わねばならぬからである。この自由は、真実とは公然さと探求することによってはじめて発見され、また政府は世論の監督下に置かねば、その権力を濫用し、そして良識ある世論は正しい情報を基礎にして、はじめて形成される、という論拠の上に立っている。

 古本屋で買われたこの本。要所に赤ペンでラインが引かれ、最終ページには東京大学経済学部の学生の名が記してある。
posted by 今だけ委員長 at 18:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍紹介
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