2008年07月04日

これって著作物再販制度に抵触しない?

 山形市内に住む義姉から「こんなチラシが入ってたよ!」とファクスを送ってもらいました。
  山形読売会.JPG   山形読売.jpg
 今月から14年6カ月ぶりに定価改定した山形新聞(3,007円から3,300円)ですが、当然のことながら山形県下では全国紙の攻勢がはじまっていようです。まぁそこは自由競争(景品表示法のルールの中で)なので別段問題にすることもないのですが、送ってもらったこのPRチラシを考えてみたいと思います。

 内容を見る限りでは発行元は山形新聞読売会。見出しが「価格維持宣言!」と表記されているので読売新聞は値上げをしないと受け取れます。でも読売新聞の購読料は販売店が決めるわけではないので、この表記は再販制度からするとチョット問題ですね。新聞社が宣言すれば何の問題もないのですが…


 新聞は著作物再販制度の指定商品。(いまさらですが)再販制度とは、メーカー(新聞社)がディーラー(販売店)へメーカーが決めた小売価格(購読料)を守らせるという制度です。ですから、販売店が購読料に関して“上げます、下げます、維持します”といった行為は行えないのです。
 「がんばります」とはそんなルールをすり抜けられる表記だと考えたのでしょう。優秀な担当員さんのチェックなしに販売店もこのようなチラシは作れないので・・・チェック済だと思いますがギリギリですね。


 このような動きは読売新聞だけではなく、朝日新聞も(毎日はどうかなぁ)やっていることでしょう。単独値上げに踏み切った山形新聞からすると、このような攻勢は当然予想の範ちゅうでしょう。
 新聞代の値上げは読者へ“購読を止めるか、続けるか”を考える機会になります。これまでは「読みなれた紙面だから」とか「いつも集金に来てくれる人が感じ良いから」という読者とのコミュニケーションによって、引き続き購読してくれましたが今はどうでしょう。14年6カ月ぶりですから読者の側も価値観が大きく変わったかもしれません。
 結局は購読している新聞に必要性を感じているか、販売店のサービスに満足しているか―しかないのですが、もう一つ加えるとすると、そこに(新聞社や販売店など)勤めている方のネットワークによるところも大きいと思います。人とのつながりはモノの価値を超えられるか・・・。私はある程度は超えられると思っていますが。

posted by 今だけ委員長 at 19:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
山形新聞の値上げ後の全国紙の動きは同地方だけでなく、全国の業界人が興味を持って見ております。
そんな中でのPRチラシは予測された手法のひとつでしょうが、各社が今秋の大幅な用紙代値上げをどう乗り切るか頭を抱えている時期です。
もはや業界として値上げは避けて通れない選択肢となっており、値上げ後の部数落ちをどの程度予測するかの試算をしている真っ最中ではないかと推測します。
そんな中での山形新聞の決断は業界にとっても暖かく見守る必要があると思っておりました。それだけに読売社の行為は同じ業界人として情けない気持ちです。
確かに競争原理からすれば当然なのでしょうけど、新聞の未来が危惧されている時だけに系統を超えて応援して欲しかったのが正直な心境です。
Posted by toaru at 2008年07月09日 05:11
toaruさま!ご無沙汰をしております。

山形新聞の決断は多くの方(業界人のみですが)が称賛していますね。ガマン比べも限界にきたのか、消費税率の動きなども見据えて先に手を打ったのか、本音の話はことが落ち着いてからしか伺えないでしょう。
いま、2ちゃんの新聞販売板(内容を見ると担当員レベルが書き込んでいるようです)で話題になっていることは、9月からの一斉値上げという話です。ANYがやるとなるとほかの社も便乗する可能性は大ですね。すでに経営内容はアップアップですから…

ですが、市場がどう判断するかについて“神のみぞ知る”では企業経営はやっていられないので、値上げしても新聞購読を止めない読者の奪い合いはより熾烈になると感じています。
ターゲットは高齢者の方でしょうか。ANYのシナリオ(12段メガ文字)が見えてきましたね。
Posted by 今だけ委員長 at 2008年07月09日 12:21
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