2008年06月19日

山新が7月から購読料値上げ/我慢比べも限界か…

 山形新聞が7月から購読料を値上げすると今日付けの紙面で発表しました。上げ幅は293円(税込)で14年6カ月ぶりの改定です。

山新値上げ.jpg

 用紙代をはじめとした原材料費の高騰と広告費の落ち込みをその理由に掲げていますが、全国紙、地方紙を問わずどこの新聞社も厳しい経営環境にさらされているのは間違いありません。

 「いま値上げをしたら読者が大幅に減る」という危惧感から、どこの新聞社も我慢比べを続けて14年6カ月。「どこが先に値上げするか」と業界内では興味津々だったことでしょう。今回の山形新聞の値上げで読者がどんな反応を示すか、全国紙の攻勢はどうなのか―その結果を踏まえてまたぞろ一斉値上げが行われるかもしれません。また批判が飛び交うのだろうなぁ…


※地方紙レベルでは、下野新聞(栃木)がおととしの6月に142円値上げ(2,950円へ)をして、大幅な部数減には至らなかったと聞いています。下野新聞は専売店を持っていません。

購読料改定のお願い―7月から3300円に―

 山形新聞社は、七月一日から本紙の月極め購読料を現在の三千七円(消費税込み)から三千三百円(同)に改定させていただくことにしました。一九九四年一月以来十四年六カ月ぶり(消費税のアップを除く)の改定となります。読者の皆様にご負担をおかけするのは心苦しい限りですが、ご理解をたまわり引き続きご愛読くださいますようお願い申し上げます。
 今年四月から製紙メーカーがそろって新聞用紙代を値上げしたほか、原油高に伴う印刷材料費のアップなど新聞製作のコストは上昇を続けています。加えて近年、新聞経営を支えてきた広告収入が大幅に落ち込み、経営環境は厳しさを増しています。合理化と経費節減に努めてきましたが、それも限界に達しました。
 今回のアップ率は9.74%ですが、朝、夕刊セットで一日当たり約十円の負担増をお願いすることになります。一部売りの料金は朝刊が現在の百円から百十円とし、夕刊は五十円で変わりません。
読者に「週間テレビガイド」
 山形新聞は今春から十二段組みに体裁を変更、文字を拡大して読みやすくしましたが、今月二十六日からは一週間分のテレビ番組を紹介する週間テレビガイド「山新てれナビ」を毎週発行、新たなサービスとして全読者にお届けします。
 タブロイド判(十六n、カラー)で、番組は映画やドラマ、スポーツなどジャンル別に色分けして見やすくするほか、QRコードから携帯電話で番組情報サイトに接続できる「TVプラス」を全国で初めて採用します。着メロのプレゼントもあります。話題のドラマや番組の解説も豊富です。お手元に置き、ご活用ください。
 山形新聞社(6月19日付:1面)

posted by 今だけ委員長 at 12:14 | Comment(1) | TrackBack(0) | 時事ニュース
この記事へのコメント
あ…。
なんだかセンチメンタルジャーニー(懐)な気分になりました〜。

とっても、ありがとうございます ですぅ〜♪
Posted by りぃ子 at 2008年06月20日 00:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
ツイート