2014年08月05日

広島原爆の日から69年を迎え考えたいテーマ/「自由の国」の報道統制―大戦下の日系ジャーナリズム

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「自由の国」の報道統制―大戦下の日系ジャーナリズム―
著者:水野剛也(吉川弘文館)1,700円

 「世界の警察」として経済力を背景に20世紀から台頭してきた米国。常に他国間の戦争に乗り出す大義は「自由と民主主義」を守るため。でも、その大義名分は本当なのか?自国の軍事産業を活性化するために各国(同盟国)から資金を集めているだけではないのか―。そして、戦時下で起こる「大本営」に従わざるを得なかった(自己規制を強いる権力に屈したメディア)新聞経営―。この2つのテーマに真正面から向き合い、戦争と言論・報道の自由について第二次世界大戦下の米国で起こった(敵性外国人に対する言論統制)メディア規制の問題に真っ向から向き合い、その問題点を提起した水野剛也さん(東洋洋大学教授)の渾身の1冊です。

 大本営発表を流し続けた当時の日本のマスメディアへの非難も然ることながら、「戦争時に利用されるメディア」として時の権力に抗えなかった現実も(格好つけずに)理解できます。だから戦争は起こしちゃいけないと・・・。
 著者の彼の歯に衣着せない論考が戦時下の新聞の存在そのものの位置づけや記者の苦悩、新聞経営者の資質などを考えてみる題材になると思います。新聞社だけがジャーナリズム機能だとは思いませんが、戦争に加担してまで発行を続ける意味とは・・・。

 あす、広島に原子爆弾が投下されて69年目を迎えます。戦争が起きると最初に骨を抜かれるのが「報道機関」であって、生活者を(権力側に有利な)マインドコントロールをする有効な手段として利用されるのです。「現代のネット社会ではそんなことあり得ない」という方は中国でいま、何が行われているのか直視しましょう。ネット回線もすべて「国」に監視され、制御されるということを・・・。
posted by 今だけ委員長 at 01:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍紹介

2014年08月02日

今年もイツフェスやりまっせ!

 暑い日が続いてますね。熱中症には注意してください。
 
 さて、今年で8回目となる「五橋公園グリーンフェスティバル」(通称:イツフェス)を開催します。
 五橋地域のマンション住民、企業、商店の皆さんが集う地域イベントです。ぜひ、ご家族、友だち同士で足を運んでみてくださいね。

第8回・五橋公園グリーンフェスティバル
【日時】2014年8月7日(木) 17:00〜21:00 / 8日(金) 16:00〜21:00
【会場】五橋公園(仙台市青葉区五橋1丁目1)
【出店屋台ブース(予定)】
☆キリン生ビール (※ビールの売上がお祭りの運営費になります)
<五橋地域のお店>
・居酒屋周平
・はる
・焼き肉ぽっこ
・◯すけ
<宮城のお店>
・cafeココペリ
・アゲらっちょ
・蜂屋食品(はちやの餃子)
・ネノキチファーム(クリチ)
・宮城のこせがれネットワーク
・アトリエデリス
・五橋酒場(ファイブブリッジ)
・焼菓子工房82no28 【NEW!】
・Natural Art Chinese -KUROMORI- 【NEW!】

【子どもたちのための! ワークショップブース】
・ステンドグラス風キャンドルホルダーを作って灯そう!(codomo会)
・着なくなったTシャツをかわいいタルチョにしよう!(ボラコレ powerd by ボランティアインフォ)
・駄玩具販売(縁日の森)

【ステージ企画】(タイムテーブルは後日発表!)
・浴衣コンテスト
・バンド演奏・ピアノライブ
・フォトコンテスト
ほか

【☆1杯分オトクな生ビールチケット、7枚綴り3,000円で前売り販売予定!☆】
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さらに、イベントの運営をサポートしてくれる仲間も大、大募集中です!
例えば
・イベント当日の運営をサポートしてくださる方
・イベントの告知やご近所巡りに協力してくださる方
・必要な機材(テント、発電機、投光器など)の提供や運搬を手伝ってくださる方
・ステージ企画(随時公開予定)に参加してくださる方
などなど。

1000人を超える方が参加するイベントをぜひ一緒に作りませんか?
フェイスブックで随時参加表明コメントもお待ちしています!
https://www.facebook.com/events/265428006994144/?source=1
posted by 今だけ委員長 at 13:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信

2014年08月01日

あなたもことばの億万長者になれる

 久しぶりのブログ更新です。
 7月31日付けで発行したミニコミ紙「河北かわら版」(発行 河北仙販五橋支店)を同日付け河北新報へ折り込みました。配布エリアが同支店管内のみなので、こちらにも掲載させていただきます。
 これからも地域の皆さまの要望に答えるべく、さまざまなな企画を立てていこうと思っています。
* * *
 河北仙販五橋支店(小関勝也支店長)で7月26日、「ことばの貯金箱」ワークショップが行われました。片平丁小学校に通う児童と保護者14人が、新聞紙面から気に入った見出しや写真などを切り抜き、専用ノートへコメントを加えながらはりつけることで読解力が高まることなどを学びました。
 講師は、ことばの貯金箱・夢プロジェクト代表で白鴎大学講師の渡辺裕子さん。渡辺さんは五橋中学校の教員も務めた経歴もあり、NIE(教育に新聞を)コンサルタントとして全国で活動されています。
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▽合言葉は「チャリーン」
 初めは照れくさそうにしていた小学5年の男子3人も渡辺さんの愉快な講話へ次第に引き込まれ、楽しんで作業をしていました。「言葉は何のためにあるの?」という渡辺さんの問いかけに、「自分の気持ちを伝えるため」と答える児童たち。「せっかく自分の気持ちを伝えるのなら人を幸せにするために使いたいよね」とのアドバイスを受けて、新聞のページをめくって気に入った言葉を探していきます。ルールは切り抜いた紙面を貯金箱へ入れる際に「チャリーン」という合言葉を大きい声で元気よくいうこと。切り抜いた文字を専用ノートへレイアウトを考えながらはりつけていきます。
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 できあがった作品の発表コーナーでは、「家ではあまり新聞を読んでいなかったけれど、じっくり新聞を読んでいろいろな発見があった。ぶっちゃけ来てよかった」という感想も寄せられました。
 
▽広がる「ことばの貯金箱」
3f30999de1eb7a6d5934ac183c54a8be.jpg 好きな言葉をいっぱいためて「ことばの億万長者になろう!」というキャッチフレーズで始まるワークショップが「ことばの貯金箱」です。そもそもは、東日本大震災の翌年にプレハブ仮設住宅の集会所で始まりました。心の中にある悲しみや追悼、そして未来への展望など思いを託す文字を新聞から切り抜いて台紙などにはって表現する活動として注目され、現在ではNIE(教育に新聞を)活動として脚光を浴び、小中学校など教育現場へと広がっています。

▽読み解く力 新聞で養う
貯金箱.jpg 「新聞」を活用した授業は、小学校で平成23年度から、中学校では24年度から実施されています。高校では25年度に始まりました。学習指導要領改定に伴うもので、国語や社会をはじめ各教科で新聞の活用が大幅に増えています。
 例えば小学校の教科書では、新聞編集の仕方や記事の書き方に目を向けさせ、2つの新聞を読み比べながら児童に表現方法の違いなどを学ばせています。こうした学習を繰り返すことですべての学習に必要な「読み解く力」をおのずと養うことができます。
    ◇
 河北仙販五橋支店では、読者の皆さまの「声」にできるだけ答えようと「被災地応援バスツアー」などのイベントを企画してきました。引き続き、今回のようなワークショップを定期的に開催したいと考えていますのでぜひご参加ください。また、「こういう企画を考えてほしい」などのご意見もいただければ幸いです。(小関勝也)
posted by 今だけ委員長 at 12:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信
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