2014年07月13日

デジタルから収入を増やす方法を見つけなければ

 新聞販売店にとって嫌な季節になりました。そう「梅雨」の時期は新聞は濡れるは(濡れないようにラッピングする経費もかさむし)雨カッパを着用しながらの配達は「サウナ状態」で体力は消耗するわでイイとこなしであります。

 最近は業界関連の動きにとても疎くなっているのですが、7月10日発行の「中央協だより」でこんな記事を見つけました。
 平成26年6月度中央協(6月19日開催)は、新聞本紙と電子サービスを組み合わせて販売する際、タブレット端末を無償もしくは無料提供することは、原則、新聞公正競争規約上の景品類にあたることを確認しました。各社から上記のような販売方法に関する規約上の扱いについて問い合わせがあり、規約研究会での検討を経て消費者庁に確認の上、中央経に上申されました。この項目は、25年12月度中央協で了承された「電子サービスの新聞公正競争規約上の扱いに関する見解Q&A」に追加されることになります。
▽タブレット端末の無償貸与、無料提供は規約上の景品
Q.新聞本紙と電子サービスの組み合わせ販売に際し、「購読者に対してタブレット端末を無償貸与」もしくは「無料提供」と表示して行う企画は、規約上どのような扱いになりますか?
A.上記のような表示を行った場合、タブレット端末の貸与および提供が消費者に景品類であると認識されますので、新聞景品制限国時・新聞公正競争規約が適用されます。
 タブレット端末の無償貸与は、相手方に「タブレット端末のレンタル」という経済上の利益を提供していることになります。新聞本紙と電子サービスの組み合わせ販売の購読者に対して、タブレット端末を無償貸与することは、新聞本紙と電子サービスの取引に付随した景品類となり、新聞景品制限告示・新聞公正競争規約が適用されます。価額の算定に際しては、同端末のレンタル料の市価を参考に算出されることとなります。
 また、タブレット端末を無料で提供する場合も、上記の無償貸与と同様にタブレット端末の提供が消費者に景品類であると認識された場合には、取引に付随した景品類となり、新聞景品制限告示・新聞公正競争規約が適用されます。(6/19 第629回中央協)

aipaltudo.jpg 要は新聞社もしくは新聞販売店が「新聞を購読してください。今だと月極購読料(3,093円)に1,000円プラス(もしくは定期購読者無料)でするとデジタル版も読めます。デジタル版を読むデバイスとしてiPad(アイパット・Apple)をプレゼントします」というケースのことを指していると思うんですが、iPadをタダでもらってもネット回線につながなければ“ただの箱”なので無線ルーターなどの端末をすでに持っているユーザー以外は、月々の回線使用料がかかります。なので、新聞社もしくは新聞販売店(というか新聞業界)がタブレット端末を新聞定期購読のための景品(拡材)に利用するというのはあまり現実的ではないと思います。
 逆にタブレット端末を販売し、回線使用料で利益を得るというビジネスを展開している企業が、(最低契約期間中)新聞デジタル版をオマケに使うというケースの方が現実的かもしれません。朝日新聞とPC DEPOT(ピーシーデポ・関東圏を中心に全国展開中のインターネットデバイス・ネットワーク総合専門店)のコラボ企画で、kindle(キンドル・Amazon)やiPadの端末と「3年間の定期購読」を条件に朝日新聞デジタル購読料金のみで端末を提供されています。

 「ネットはオールドメディアが圧勝」とニコニコ動画などを運営するドワンゴの川上量生会長は語っていますが、新聞業界もデジタ分野での収入をどう上げていくのかが大きな課題。「紙の収入だけで行く!」というのであれば、もっとデジタル部門へ提供するコンテンツを制限せよ―などの唸り声が販売陣営から聞こえそうですが、現実的ではありません。アルビントフラー的に言えば「情報(収集)革命はまちがいなく起きている」わけで、そのような環境の中で紙の新聞を読むよさを生活者に見出してもらわないといけないわけです。
 新聞協会報7月8日付けで毎日新聞デジタルメディア局長の岩沢武夫さんがトリノで開かれた第66回世界新聞大会の報告で以下のように述べています。
 「25億人が新聞を紙で読み、電子版の読者も8億人に上る。しかし新聞社の収入の93%が紙から発生している。デジタルから収入を増やす方法を見つけなければ、新聞は社会的役割を果たせなくなり、結果として民主主義の弱体化につながる」。世界新聞大会のでの年次報告で世界新聞・ニュース発行者協会(WAN-IFRA)のラリー・キルマン事務局長は警笛を鳴らした。デジタル購読者は着実に増大しているが、その勢いに収益が追いついていない、そんな悩みを世界共通で抱えていることを改めて共有した」
 現実をしっかり見つめ、発想の転換をしていかないと産業は衰退していくばかり・・・。先輩たちが築いてきた基盤に敬服しつつ、「エイヤー」で乗り切った精神論ではもう通用しなくなっているのになぁと。誤解されないように言っておきますが「紙」の読者をしっかりサポートするのが販売店の仕事であると同時に、販売店も
時代の向きに対応していかなくちゃいけないということです。しがみつくだけじゃオモシロくないですからね。

▽ピーシーデポオリジナルセット/3年定期購読(限定300セット)
http://www.pcdepot.co.jp/campaign/asahidigital.html
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posted by 今だけ委員長 at 18:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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